侍ジャパンWBC優勝記念号(週刊ベースボール増刊 2023年 5/5 号)
こんばんは。デラシネ(@deracine9)です。
本日は、侍JAPANの世界一を祝しての号外版です。
世界最強・アメリカのメジャー軍団を倒し、世界一。
言葉も無いくらい、驚いた。
それくらいの偉業だ。
本当に驚き、感動した。
生きててよかった、と思わせてくれるほどの感動だった。
これまで、WBC は 2006年と2009年、イチローを中心としたチーム編成で、2度優勝している。
しかし、このときの大会は、アメリカチームにメジャーの選手はほぼいなかった、と記憶している。
なぜなら、メジャーリーグが、WBC の大会そのものを重視していなかった。
というより、開催時期の問題などの理由で、むしろ否定的だった。
しかし、今回は違った。
大谷翔平の所属するエンゼルスの同僚で、メジャーのシーズンMVP を3回も取っているマイク・トラウトが、早くからメジャーリーガーの参加を呼びかけて結成された、最強チーム。
投手については、どのMLB チームも、開幕直前に、先発投手の参加に否定的であったため、ドリームチームとはいかなかったが、それでも打線については文句無し、夢の銀河系打線。
チームの総年棒が、500億円というから、日本チームの何倍か。
それに勝ったのだから、どれだけスゴいか。
世界一スゴい野球選手、大谷翔平。
それにしても、スゴい男だ。
野球選手としてだけじゃない。
人間力も半端ない。
この試合前の声掛け。
日本野球の儀式だが、これがスゴいと世界を駆けめぐっている。
2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™
— 野球日本代表 侍ジャパン 公式 (@samuraijapan_pr) 2023年3月21日
決勝・アメリカ戦の円陣声出しは #大谷翔平 選手!
▼侍ジャパン試合速報https://t.co/PnCFO1PH8P#侍ジャパン #WorldBaseballClassic pic.twitter.com/VASNb5iBJV
先にカネの話をしてしまったが、そんなの関係ない。
男も惚れる男。
世界中の子供たちが、憧れるに違いない。
そんなカッコ良さ。
SHOHEI OHTANI STRIKES OUT MIKE TROUT TO WIN THE #WORLDBASEBALLCLASSIC! pic.twitter.com/F7vUtIiRR1
— MLB (@MLB) 2023年3月22日
大切なのは、夢を忘れないことだ。
昨夜、私は夢を見た。
幼い頃から抱いていた夢だ。
今回の優勝は、それを思い出させ、本当の夢を見させてくれた。
良き兄貴分、ダルビッシュ有。
これは、2月5日の記事だ。
日本チームに合流する前、侍ジャパンの選手やスタッフのコメントを聞いて、ダルビッシュは、こんなことを言っていた。
気負いすぎというか、戦争に行くわけではない。
自分たちは好きな野球をやってきた。
その中で、大会に勝つためのベストメンバーで、オールスター中のオールスター。
それなのに、みんなでガチガチになって、米国に負けたとしても、日本に帰れないというマインドで行ってほしくない。
ダルビッシュは、わかっている。
野球は、スポーツは、戦争じゃないんだ。
チームで勝ちを競う競技なんだ。
そして彼は、メジャー組で真っ先に宮崎に乗り込んで、楽しんで野球をすることの大切さを、後輩たちに説き続けた。
私はいつも、スポーツを話題にするとき、こう言う。
人間には、原始の時代からの本能がある。
生存競争に生き残り続けるための、闘争本能だ。
それを発散させるために、スポーツはある。
人類は、戦争を続けて、それを乗り越えて、文明を築いてきた。
だが、今は違う。
戦争をやるべきではない時代だ。
やったら、人類を滅ぼすことに繋がる。
アニメもマンガも、それを描いている。
だけど、世界は戦争をやめない。
戦争は、金になるからだ。
武器は高価だ。だから戦争をする国に売れば、莫大な利益になる。
敵が攻めてくるから、戦争を、軍備を、しっかりしないといけないと煽る。
そして自分が戦争を仕掛ける側に立つ。
攻撃は最大の防御、と論理はすり替わる。
現在の総理大臣が、戦争をしている国に行き、がんばれ、負けるな、とあおる。
平和を求めようとは言わない。
戦争に勝て、ということは、相手の国の人間を殺せ、ということ。
おまけに、勝利祈願のしゃもじを持って行く。
あきれるじゃないか。
戦争を、スポーツか何かと勘違いしている。
人間同士の殺し合いを、野球の応援に行く感覚でしゃもじとくる。
そんな馬鹿げた取り違えをするのは、スポーツと戦争を同じものとみているからだ。
スポーツを利用して、ナショナリズムを、愛国主義をあおろうとする政治は、常に自国を滅ぼしている。
ローマ帝国しかり、ナチス・ドイツしかりだ。
相変わらず、産経新聞の戦争礼賛、自民党お抱えちょうちん記事ぶりは酷い。
ウクライナは、日本が法律の制約で武器の供与ができない、と残念がっているとおっしゃる。
法律とは、もちろん憲法9条だ。
日本も早く、殺りく兵器を供与できる国になって欲しいという、世論の誘導である。
この動画は、平和を希求する全世界の人びとが見て然るべき重要な中身を持っています。
— デラシネ (@deracine9) 2023年3月25日
皆さん、ぜひ見てください。#憲法改正 #緊急事態条項 https://t.co/OzFglasSka
火の国、熊本出身、若き日本の主砲、村上宗隆。
熊本は、平成、令和と続けて唯一の三冠王を出した。
松中信彦と村上宗隆の2人だ。
アメリカとの決勝戦。
村上宗隆が叩いた初打席の初球。
火を吹くような弾丸アーチが、スタジアム上段へ突き刺さった。
本当の当たりが、決勝で出た。
プロ野球選手になると言って、バカにされた子供時代が、JAPANの選手すべてにあったはずだ。
それでも、君たちはあきらめなかった。
好きだから、やり続けた。
苦しいけれど、楽しかった。
そして、アメリカで、勝った。
君たちは、希望の灯だ。
世界中の、希望を忘れかけた人びとに、勇気をくれた。
これが、神様のギフトだ。
体の小ささも、年齢も、性別も、ケガも、どんなハンデも関係ない。
生きている限り、希望の灯は消さないで、やり続けることができる。
それこそが、人間の勝利だ。
決して、人間に武器を向けることではない。
JAPAN、そして、ヤクルトスワローズ、村上宗隆の、登場曲。
これを聴いて、今夜は眠ろう。
愛を知るまでは あいみょん
Sports Graphic Number1070号(WBC 2023 SUNRISE AGAIN 永久保存版 日本野球、世界を制す。)