こんばんは。デラシネ(@deracine9)です。
本日は、愛に飢えた歌、と題してお送りします。
- Cover Me ブルース・スプリングスティーン
- Oh! Darling The Beatles
- ヒトコイシクテ、アイヲモトメテ エレファントカシマシ
- エレカシ、極上の歌謡ロック。
- Maybe Blue ユニコーン
- 天才・奥田民生の最高傑作。
- 日めくりの愛 長渕剛
- 長渕剛の前座時代。
- TWO HEARTS ECHOES
- 辻仁成、文学への転身。
- おもいでは琥珀色 豊島たづみ
- 烏丸せつこのサウンドストリート。
- LADY 甲斐バンド
Cover Me ブルース・スプリングスティーン

- アーティスト: Bruce Springsteen
- 出版社/メーカー: Cbs
- 発売日: 1984/01/01
- メディア: LP Record
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オレを守ってくれる相手が欲しいんだ、というストレートな歌詞。
昔の日本の男だったら、絶対言わないようなセリフですが、スプリングスティーンが言うとカッコよく聞こえます。
次も洋楽です。
Oh! Darling The Beatles
日本語に訳すと、まぁ悲惨な歌ですね(笑)。
イギリス人って、こういう自己表現ができるのです。
日本のフォーク・ロックでも、女に追いすがる、という歌はありますが、ちょっと違うような気がします。
ヒトコイシクテ、アイヲモトメテ エレファントカシマシ

- アーティスト: エレファントカシマシ
- 出版社/メーカー: FAITHFUL
- 発売日: 2014/02/12
- メディア: MP3 ダウンロード
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エレカシ、極上の歌謡ロック。
歌謡曲っぽいロックで、歌謡ロックと言われたりしますが、私は好きです。
この頃のエレカシは、SONYから契約を打ち切られた後、やっと売れてきたので、
佐久間正英プロデューサーのやり方に忠実です。
こぶしを回して歌ったりしてません(笑)。
その分、エレカシらしくないのですが、抑制が効いて完成度は高いです。
日本人は、とっても照れ屋なんですね。
恥の文化と言われますが、どこかに抑制を入れないと恥ずかしい。
だから、歌い方で抑制を入れています。
イギリスのバンドのように、オレを捨てないでくれ、と絶叫したりしません(笑)。
ところが、ど真ん中のストレートのジャンルが日本にはあるのですね。
これが、演歌、歌謡曲というジャンルです。
だから、エレカシのこの曲が歌謡ロックと言われるゆえんなのです。
次の曲。これは、佳曲。
Maybe Blue ユニコーン
天才・奥田民生の最高傑作。
ホントに、これを最初聴いたときは驚きました。
日本人に、これだけ洗練されたロックが作れるのか、と。
限りなく洋楽に近い、曲とアレンジ、そして、ハイセンスな歌詞。
本物だな、と思いましたよ。
この曲の衝撃は、すごかったです、私の中では。
XJAPAN の「ENDLESS RAIN」を聴いたときと、同じでした。
奥田民生が、同レベルの曲を、この声で、あと10曲ほど作れたら世界進出できたと思います。
しかし、これだけのハイクオリティな曲は、そう作れるものじゃない。
曲も相当いいですが、詞がまた素晴らしい。
もちろん、デモテープの段階から、歌詞もスタッフのサポートを受けたでしょう。
徐々にブラッシュアップしていったのでしょう。
それに、許されない恋に落ちた男と女の、行方の知れない、なだれ落ちるような淪落の愛の様相を描いた詞は、まさに一級品。
神がかりの曲としか言いようがない。
こんな作品というのは、もう作った本人にも、なぜ書けたのか、わからないに違いないのです。
ポール・マッカートニーは「イエスタディ」を書いたときのことを、こう振り返っています。
眠りから覚めようとするときに、このメロディが聴こえていたというんです。
それで、メロディだけに「スクランブルエッグ」と名づけて、あとから詞を付けた、と。
おそらく、奥田民生も、同じようなことだったのだろうと想像します。
芸術の神、ミューズが降りてきたのだと。
日めくりの愛 長渕剛

- アーティスト: 長渕剛,瀬尾一三,鈴木茂,石川鷹彦,笛吹利明
- 出版社/メーカー: フォーライフ ミュージックエンタテイメント
- 発売日: 2002/06/26
- メディア: CD
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長渕剛の昔の曲です。引き裂かれた愛、とでも言いましょうか、素直に好感の持てる曲です。
シングルレコードのB面だった曲ですが、このベスト盤CDに入っています。
長渕剛のことは、以前ライブハウス「照和」の記事で書きましたから、こちらもどうぞ。
長渕剛の前座時代。
私が長渕剛を最初にコンサートで見たのは、巡恋歌でのデビュー直後、福岡県の久留米市民会館で、南こうせつのコンサートの前座としてでした。
その頃から、メチャ元気でした。
ファーストアルバムが出るか出ないかの頃で、「いつもの寄り道もどり道」「俺らの家まで」「巡恋歌」など4、5曲歌ったと覚えています。
MCで、あいざき進也の前座をやったりしたことなどしゃべって、笑わせてくれました。

- アーティスト: 長渕剛
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2006/02/08
- メディア: CD
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これがファーストアルバム。レコードを買いました。
TWO HEARTS ECHOES

- アーティスト: ECHOES
- 出版社/メーカー: Sony Music Direct(Japan)Inc.
- 発売日: 2017/05/31
- メディア: MP3 ダウンロード
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辻仁成、文学への転身。
エコーズ解散後、フジテレビの「愛をください」というドラマがありました。
脚本を辻仁成が書いて、主人公の菅野美穂演じるストリートミュージシャンが、エコーズの「ZOO 」を劇中で歌ったのです。
菅野美穂は、役名の蓮井朱夏 名義で、シングルリリースしました。
それにあわせてCBS ソニーはエコーズのアルバムをすべてニュージャケットで再発し、武道館で一夜限りの再結成となったのです。
しかし、再結成とは言っても、メンバーで参加したのはギターの伊藤浩樹だけで、今川勉と伊黒俊彦はアンコールのみの参加でした。
エコーズは、私の大好きなバンドだったのですが、
同時期、同じレーベルに、レベッカや尾崎豊がいて、
大きく売れないまま、やっと「ZOO」がヒットして武道館公演、
これからだというところで、辻仁成は作家活動を始めて、
解散してしまいました。
エコーズの当初のバンドコンセプトである、若者たちへの共闘を呼びかけるスタンスは、辻の中ではもう崩壊していたのでしょうか。
しかし、作家デビューのきっかけとなった、すばる文学賞受賞作「ピアニシモ」は、エコーズの楽曲がそのまま文学の殻を破って生まれたような作品でした。
その後の辻仁成は、作家活動の方で脚光を浴び、ミュージシャンとしてはライバルであった尾崎豊やレベッカとは大きく差をつけられました。
エコーズは、シングルではなくアルバムバンドであった点で、後期の甲斐バンドに似ていました。
シングルの選曲がとても下手で、いわゆる大衆受けする曲は作れなかった。
そこに、辻が作家へ転身して成功する必然があったと思います。

- 作者:辻 仁成
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1992/05/20
- メディア: 文庫
おもいでは琥珀色 豊島たづみ
これは、大人の恋愛をオシャレに歌った、和製AORの決定版です。
前にブログで紹介した「寝た子を起こす子守唄」とは違って、サラッと歌ってるところが、またいい味ですね。
作詞が松本隆で、作曲はブルーコメッツの井上忠夫(「ブルーシャトウ」の作曲者)ですから、いい曲なわけです。
デビュー40周年記念CDが発売されました。おすすめです。
烏丸せつこのサウンドストリート。
1980年9月に甲斐よしひろが、NHK-FM のサウンドストリートを降板して、10月からパーソナリティを引き継いだのが、烏丸せつこ。
彼女がよく番組で流していたので、初めて聴いて、いい曲だなぁと思いました。
甲斐が降板したあとも、ディレクターの湊剛は変わらないのだから、見放すのはちょっと違うよ、と甲斐自身が言ってたのです。
それで、甲斐ロスのままに、漫然と水曜日の10時になると、相変わらずサウンドストリートを聴いていました。
初回放送は、番組にハガキがほとんど届かず。
「君のハガキがラジオで流れる」とか言ってました。
そのうち回を重ねると、しゃべりも板に付いて、すっかり烏丸せつこの世界に。
「せつ」という愛称でハガキで呼ばれるようになり、RCサクセションや佐野元春、豊島たづみ、ARB なんかを好んで流してました。
ARB の名曲「Just a 16 」を初めて聴いたのも、この番組でした。
そのとき「事件」が起きました。
一部の心無いファンが烏丸せつこの番組にカッターナイフを送って来たのです。
せっちゃん、怒ってましたね、当然ですが。
聴いていた方、いらっしゃるでしょう?
なんとも昔懐かしい話です。
さて、同じラブソングでも、こんなに多種多様という感じで聴いてもらいましたが、いかがでしたか?
それでは、最後の曲。
この曲を聴くと、いまだに胸が熱くなります。
おやすみなさい。
LADY 甲斐バンド

- アーティスト: 甲斐バンド
- 出版社/メーカー: EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)
- 発売日: 2007/12/12
- メディア: CD
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