こんばんは。デラシネ(@deracine9)です。
本日は、失恋の歌、と題してお届けします。
それでは、1曲目。
これは、もう、失恋ソングの中でも、最も普遍性のある名品です。
片想い 浜田省吾

- アーティスト: 浜田省吾
- 出版社/メーカー: SME Records Inc.
- 発売日: 2013/10/23
- メディア: MP3 ダウンロード
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ネット上のおすすめ失恋ソングを検索してみましたが、私の見た限りでは、この曲がひとつも入っていなかった。
ブログを書いたりする人は、まあ若い世代です。
だからだと思いますが、これは世代を超えて歌い継がれる名曲。
ぜひ聴いて欲しいと思います。
2曲目。
さよならだけは言わないで 五輪真弓
これも流れるような旋律の、美しい曲です。
アレンジが素晴らしい。
こんなに、いい曲があるので、若い人にも聴いてもらいたいですね。
次の曲。
さよならをもう一度 チェッカーズ
さよならをもう一度 / チェッカーズの歌詞 |『ROCK LYRIC』」
この曲は、作詞・藤井郁弥、作曲は、弟の藤井尚之です。
二人は、福岡県久留米市の出身。
これをリリースした頃は、メンバーで作詞作曲を手がけ、バンドとして一本立ちしていました。
それらの中でも、私の好きな曲です。
藤井フミヤのヴォーカルは、若い頃からずっと同じ声質を保っていて、変わらないですね。
今も、同じ声で聴けるというのは、ファンにとっては、すごく幸せなことじゃないでしょうか。
最近の声を、生で聴いてるからわかるのです。
福岡にはヤフオクドームがあります。
地元球団の福岡ソフトバンクホークスが勝つと、年に数回、フミヤが生歌で、自作の「勝利の空へ」という曲を歌ってくれるからです。
地元福岡の人間には、それが野球観戦の楽しみのひとつにもなるのですね。
ナイター時のヤフオクドーム。外からの夜景が美しい。
塀の上で はちみつぱい

- アーティスト: はちみつぱい
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2012/10/03
- メディア: CD
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とにかく、詞も曲もいいです。
惚れられ惚れて 早一年経って 若さと馬鹿さ 空回りするさ
この歌詞をよく読んでみてください。
韻を踏んでますね。
前半は母音が、「惚れられ」の、RE、「惚れて」の、TE、「一年経って」の、TE、すべて、Eの音で終わってます。
後半は、すべて SA、Aの母音で終わってます。
この韻を踏む作詞法の良さは、母音を揃えることで、すんなりと歌詞が頭に入ってくることがひとつ。
俳句と一緒で、朗読したときに語感が美しく聞こえることがひとつ。
ビートルズは、この韻を踏むレトリックの作詞法を多用しています。
はちみつぱいは、のちにムーンライダースを結成する鈴木慶一が率いたバンド。
ベルウッドという45年前に創立されたレーベルに所属し、1970年初頭に活動していました。
まさにビートルズの影響を、リアルタイムで受けた世代のグループなのです。
その後も、この作詞法は、日本のソングライターの定石みたいに使われています。
ビートルズ好きの井上陽水の詞なんかも、韻の踏みまくりですね。

- アーティスト:オムニバス,はっぴいえんど,サディスティック・ミカ・バンド,憂歌団,泉谷しげる,RCサクセション,ザ・ゴールデン・カップス,モップス,ジャックス,はちみつぱい
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 1992/08/26
- メディア: CD
このアルバムに収録。
渋谷陽一監修による70年代ロックのオムニバス超強力盤です。
曲目は以下のとおり。 もう廃盤です。是非、おすすめ。
これを聴かなきゃもったいなさ過ぎる。私の長年の愛聴盤です。
花嫁になる君に 吉田拓郎
初恋の話をしましょうか。
私の場合、小学校2年生くらい。
彼女はとても勉強ができて、明るくてクラスの人気者。
私はといえば、背が低く、ちびっ子で、彼女には弟のような存在。
甘えるのが精いっぱい。だけど、好きでした。
そのうち、彼女は他の学校に転校していき、時は流れて、私は進学校と言われる高校ヘ入りました。
そうすると、彼女がいたのです。
同級生として。
私が、彼女の存在に気づいたように、彼女も私に気づきました。
私は、その頃、グレていた。
背ばかりが伸びて、登校拒否を繰り返す問題児。
進学校のお荷物で、愛の失格者だった。
ところが、しばらく経つうちに、彼女の親友と思しき女の子が、私に恋したらしいと気づいた。
その子も昔の同級生でした。
彼女は親友の子とふたりで何ごとかを話している。
ときどき、私の様子を見ながら。
親友のために、恋の相談相手になっているのです。
その頃、私は思春期・被害妄想の気があったのですが、その事実に間違いはなかった。
ある朝、誰もいない下駄箱置場でのこと。
私は彼女の親友から、放課後に図書館で一緒に勉強しない? と誘われました。
その子は顔を耳たぶの付け根まで真っ赤にして、最後の言葉を言い終わらないうちに、早足で行ってしまった。
神様は、なんて残酷なんだろう、と思いました。
それでは、最後の曲。
オリジナルは、先ほど紹介したアルバムにも入ってる伝説のバンド、JACKS のリーダー、早川義夫。
これは、甲斐よしひろが70年代にカバーしているのがすごくいいので、それを聴いてもらいます。
サルビアの花 早川義夫

- アーティスト: 甲斐よしひろ
- 出版社/メーカー: ポリドール
- 発売日: 1994/12/19
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この詞は、教会の鐘の中を、ひとりの男が追いすがり、駆けてゆく、映画「卒業」のラストシーンのようです。
これも、たくさんカバーされてます。
ライブで桑田佳祐もカバーしてました。
伝説の名曲です。
これがオリジナル。「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」収録。
いかがだったでしょうか。
これが、私の中で生きている失恋ソングです。
眠れない夜のお供に、お気に入りがひとつでも見つかると幸いです。
それでは、今日は、これで終わります。
おやすみなさい。