こんばんは。デラシネ(@deracine9)です。
本日は、今、苦難の君に捧げる歌、と題してお送りします。
今、死んでしまいたいとか、
生きていくのがつらいとか、
追いつめられてて、どうしたらいいのかわからないとか…。
そんな人が聴いて、ほっとするような曲、音楽でも何でもいいから、自分の気持ちを代わりに言ってくれてると思う、そういうものに、触れて欲しい。
でも、そんなときに、元気出せとか、がんばれとか、負けるなとか、そんなこといわれても、どうにもなんないんだよ、っていう想いがある。
ホントにつらいときって、下手な慰めは耳に入らないんだよ。
そういうときは、自分のつらさを、そのまま、ストレートに歌ってくれる曲が救いになる。
これは、音楽に限らず、芸術ってものの成り立ちの、根幹をなすもの。
悲しいときは、悲劇を観ることがカタルシスなんです。
そういう想いをこめて、今日は曲を選びました。
1曲目。
蒼い旅 岸田智史
若い頃、私にもいろいろありました。
登校拒否して、自殺しかけるほど、つらい時期もあったし、万引きして、母親を号泣させて、それを、ただ見ているしかなかったり…。
このつらさって、じかに味わった奴にしかわからないから、誰が何と言おうと、気にすることはない。
暗いとかいわれても、それだけ、ど真剣に生きてる証なのだから、胸をはっていい。
この曲は、岸田智史のデビュー曲で、谷村新司の詞。
次の曲も、谷村新司の作詞・作曲です。
砂の道 谷村新司
谷村新司の曲で、こういう曲は多いんですよ。ほかにもアリスの「帰らざる日々」「狂った果実」、谷村新司「陽はまた昇る」と。
iTunes の曲は、アリスの武道館ライブバージョンです。
オリジナルは、谷村新司のソロアルバムに入ってます。
次は、辻仁成の初ソロアルバムから。
冬の虹 辻仁成
- アーティスト: 辻仁成
- 出版社/メーカー: Sony Music Direct(Japan)Inc.
- 発売日: 2017/04/05
- メディア: MP3 ダウンロード
- この商品を含むブログを見る
シリアスな青春の傷痕を歌った歌を、ネットで検索してみたんですけど、ホンモノはなかなか見当たらない。
若い人は、最近の曲から選ぶだろうし、知ってても大物アーティストのものだったりしますよね。
生きることは、ものすごくたいへんなことだっていうメッセージを、真剣に届けてくれる歌が、もっともっと、聴きたい。
GOOD-BYE青春 長渕剛
GOOD-BYE 青春 / 長渕剛の歌詞 |『ROCK LYRIC』
続けて聴くと、この曲がとても明るく聴こえるから、不思議ですね (笑)。
これは作詞、秋元康です。
「家族ゲーム」というテレビドラマの主題歌で、長渕剛の初出演作だったんですよ。
とても面白いドラマだったんですけど、絶対再放送やりません。
これは、長渕が封印しているのかなぁ。
家族ゲームを見てると、長渕剛、天性の役者の才能がありましたね。
このとき、共演した伊東四朗に、あんたはいいもの持ってるって褒められたと、本人が言ってました。
当時、長渕は、甲斐バンドの甲斐よしひろと、とても仲が良くて、甲斐のサウンドストリートにゲスト出演したり、飲みに行ったりしてたようです。
2人とも、離婚したてで、「僕たち、離婚仲間! 離婚すれば、キミもスーパースター! さあ、みんなで区役所に行こう!」なんて、NHK でふざけてました。
長渕の役者への挑戦に、甲斐よしひろは、過去に「太陽にほえろ」の刑事役のオファーが来てたこともあって、意識してたでしょう。
でも、甲斐よしひろには、どう考えても役者の才能はない(笑)。
音楽一筋で正解だったと思います。
次の曲。
これは、ちょっと流れ的には異色ですが、いい曲なので、聴いてもらいます。
きょうだい心中 山崎ハコ
きょうだい心中の歌詞 | 山崎ハコ | ORICON NEWS
山崎ハコ ベスト コレクション Dear My Songs CD2枚組
- アーティスト: 山崎ハコ
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る
これは、一度聴いたら忘れないでしょう。
この歌詞は、作詞者不詳の伝承歌らしいのですが、このインパクトは凄まじいものがありますね。
いろんなネット情報では、歌詞にいろんなバージョンがあって、それなりに味があるんですが、やっぱり山崎ハコバージョンが最高だと思います。
この歌詞って、山崎ハコが元歌詞にアレンジしたものなんでしょうか。
そうだとしたら、簡潔で、ストーリー性があって、一言一言の響きがよくて、その詞に、この曲をつけた山崎ハコは、すごいシンガーですよ。
忘れ得ぬ曲として、リスナーの心にに刻まれるでしょう。
この曲を聴いて、ただ暗い、としか思わない人のことは、縁なき衆生と思って忘れましょう。
次も、女性シンガーソングライターのパイオニア。
ユーミンの、しっとりとした、曲。
旅立つ秋 荒井由実
これを聴くと、荒荒しく波だった心が、静寂に包まれる心地がします。
名曲とは、こういうものですね。
では、最後の曲です。
中島みゆきの「時代」か、これかって感じですが、「時代」は、みんな知ってると思うので、野郎向きの、この曲を。
つらくて、どうしようもないと思ってる君たちに、祈りを込めて。
翼あるもの 甲斐バンド
- アーティスト: 甲斐バンド
- 出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン
- 発売日: 2010/11/01
- メディア: MP3 ダウンロード
- この商品を含むブログを見る
今回は、生きていくことのつらさ、苦しさ、凄まじさ、それを噛みしめるという感じの歌を特集しました。
最初に書いたように、やっぱり苦しいときに助けになるっていうのは、そのときの心の痛みに寄り添ってくれる曲、映画、本だったりするんですよね。
これが、今の自分なんだ、と心に鳴り響くもの。
そういう言葉だったり、メロディだったり、映像だったり…。
そういう意味で、XJAPAN の曲は、「紅」にしても「ENDLESS RAIN」にしても、聴く人の想いを、幾重にも映し出してくれる、鏡のようなものばかりですね。
だから、ファンがついていくのでしょう。