スマスマ生放送から見えること。
私は、SMAPの主演ドラマも映画も、「古畑任三郎 VS SMAP」以外観たことがない。
理由は簡単で、ジャニーズ事務所が嫌いだからだ。
ただ、中居君に関しては彼のタレント性と野球好きに好感をもっていた。
テレビの生放送で、リーダーの彼があれだけ屈辱的な謝罪を強要された事実は、彼の生の姿が何よりも雄弁に物語っていた。
日本の芸能界には、プロ野球のようなフリーエージェント制度はない。
独立はすなわち造反とみなされる。
1人の芸能プロダクションの幹部が、マスコミ、テレビ業界、国営放送までを牛耳ることが、日常的に行われ、それが当たり前のように通用している。
これって、おかしくない?
業界ではそんなこと当たり前で、分かっていても、そのタブーに触れれば、生きていけないから、改革どころではないのが、業界人たちの本音だろう。
スマスマでの生謝罪、直後の団結食事会で幕引きにしようとしている事務所の思惑は、そうそう通用しなくなる。
これだけの世論の反発が現実として巻き起こり、みなが納得しているとは思えない限り、同族会社の内紛で終焉となるとは到底思えないからだ。
報道されないジャニーズ事務所の負の歴史。
ジャニー喜多川社長は、事務所に所属する男性タレントに対して猥褻な行為を行っていたことで知られる。元フォーリーブスの北公次や豊川誕は、暴露本を出版して、その性的虐待を赤裸々に告白している。
1999年(平成11年)、『週刊文春』がジャニーズ事務所に関する特集記事を掲載し、ジャニーが所属タレントに対して同性愛行為を行い、事務所では未成年所属タレントの喫煙などがあると報道した。
これに対しジャニー側は記事が名誉毀損であるとして、文春に対し1億円あまりの損害賠償を求める民事訴訟を起こした。
2002年(平成14年)3月27日の一審判決では、ジャニー側が勝訴し、東京地裁は文春側に880万円の損害賠償を命じた。
文春側はこれを不服として東京高裁に控訴した。
2003年(平成15年)7月15日の二審判決では、ジャニー側の同性愛行為を認定した(矢崎秀一裁判長)。
このため同性愛部分の勝訴は取り消され、損害賠償額は120万円に減額された。
ジャニー側は損害賠償額を不服として最高裁に上告したが、2004年(平成16年)2月24日に棄却され(藤田宙靖裁判長)、120万円の損害賠償と同性愛行為の認定が確定した。
また、『ニューヨーク・タイムズ』、『オブザーバー』などの海外メディアでも取り上げられ、この問題をタブー視するなどして報道しない日本のマスメディアの姿勢を指摘した。
ウィキペディア「ジャニー喜多川」の項目より。
「企業の社会的責任」(略称:CSR)や企業コンプライアンス、企業倫理が厳しく問われる時代がやってくる。
韓国のようないわゆる「JYJ法」が日本でも整備されれば、芸能事務所の圧力による出演禁止などの営業妨害行為ができなくなる。
そうなれば、芸能界、マスコミ、放送関係者も、後戻りは許されなくなる。
いずれ、そういう時代がやってくるのだ。詳しくは、以下をご覧あれ。
photo by Catholic Church (England and Wales)
圧政者に屈するな。
とはいえ、日本の企業では、労働者に対し、まだまだパワハラ、セクハラ、マタハラ…とたくさんの人権無視の見えない暴力が横行している。
夢を売るはずの国民的スターなんだ。
彼らが、こんな時代錯誤の圧力に屈する姿は見たくない。
さぞかし悔しい想いをしただろう中居君をはじめとするSMAPのメンバーに、これだけは、言いたい。
君たちの行動を、日本中の人が気にかけている。
負け犬で終わるな。圧政者に屈するな。本物のヒーローになれ!
真夜中のヒーロー エレファントカシマシ
この曲は、テレビ朝日系「サンデージャングル」オープニング・テーマ。
キャスターは、中居正広だった。