MIDNIGHT HERO

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ジャニー喜多川性加害事件報道にみる、日本のジャーナリズムの貧困度。

J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル(字幕版)

J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル(字幕版)

こんばんは。デラシネ(@deracine9)です。

 

最近、三谷幸喜の芝居「笑いの大学」を観てきました。

私の大好きな作品で、西村雅彦と近藤芳正の再演以来、2度目です。

 

爆笑に次ぐ爆笑を呼ぶ傑作喜劇ですが、シリアスな内容も含んでいます。

 

戦時下の日本。

台本の検閲を受ける、浅草の劇団、笑いの大学の座付作家・椿一と、検閲官・向坂の二人が、検閲室で向かい合っています。

椿は、検閲官のご機嫌を取りながらも、なんとか検閲をくぐり抜け、上演にこぎ着けたいと、奮闘する物語です。

現代日本では、検閲はありません。

憲法で、表現の自由が保証されているからです。

しかし、マスメディアの悪しき自主規制、権力におもねる姿勢はいまだ続いています。

 

最近、一人の若者が、芸能事務所の社長から受けた性被害を、記者会見で告発しました。

しかし、大手芸能事務所に忖度するマスコミやテレビは、それを無視して一切、報道していません。

今回は、これがテーマです。

1曲目。

everybody goes~秩序のない現代にドロップキック~     Mr.Children

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再燃しては黙視されるジャニーズ事務所・元社長、ジャニー喜多川の性犯罪。

私がこのブログを始めて、すぐに取り上げたのが、この問題だった。

このときは、SMAPの事務所独立の動きを、事務所側が察知し、大スターであった彼らを冠番組内で謝罪に追い込んだ事件だった。

 

どんな国民的スターでも、ジャニー喜多川の言いなりだという酷い現実を、全国放送で視聴者は見たのだ。

その後、ジャニーズ事務所から脱退したメンバーは、干されてテレビから消えた。

ジャニーズ帝国と言われるゆえんである。

 

1999年には、週刊文春がこの性加害問題を取り上げて記事にした。

ジャニーズ事務所は、文春側を名誉毀損で訴えた。

 

初審判決はジャニーズ側が勝ったため、急速に世間の関心は薄れた。

だが、4年に及ぶ裁判で、ジャニーズ側は最高裁から上告を棄却され、最終的には敗訴した。

ジャニー喜多川の性加害も、事実として裁判所に認定された。

 

しかし、刑事裁判にもならず、マスコミはほぼ報じることはなかった。

SMAP、嵐の人気で、ジャニーズ帝国はすべてのメディアを封じることが可能だった。

 

裁判で勝っても、文春側は、社会に性的虐待の事実を知らしめようという目的をまったく達成できなかったのだ。

今回、告発のキッカケになったのは、イギリスの公共放送・BBCが、この性加害、グルーミングと言われるジャニー喜多川の性加害事件に注目し、ドキュメンタリーを制作したことによる。

 

元ジャニーズJr.のカウアン岡本氏が、外国特派員協会で記者会見を行い、性被害の生々しい実態を証言した。

この番組は、現在、Amazonプライム・ビデオで無料視聴が可能だ。

とにかく、見られる間に一度、観ていただきたいと思う。

観られる期限が迫っている。

腐り切った日本のジャーナリズム。

私は、前々からジャニーズ事務所が嫌いで、まずこのブログで批難する事はあっても、所属タレントの曲を流したことは一度もない。

 

しかし、それは私の個人的感情に過ぎない。

むしろ、タレントは被害者である。

 

私が嫌なのは、所属タレントの曲を聴くにも、この犯罪が想起され不快な想いになるからだ。

ジャニーズ事務所云々よりも、問題はその権力に屈する日本のジャーナリズムにある。

 

若い人であれば、生まれた時から、ジャニーズタレントが大スターの座にいて、自然に愛着を抱いている。

このような記事や告発は、さぞかし鬱陶しいだろう。

上のような暴露本は、その時代ごとに、ジャニーズタレント本人により書かれてきた。

それでも、さほど問題になることはなかった。

 

その要因は、業界とジャニーズ事務所が結託し、すべての報道に圧力をかけてきたことがひとつ。

それ以上に問題なのは、その事実をまったく無視し、自社の利益を損なうような報道を一切してこなかったマスメディアにあると私は思う。

 

利害関係がはっきりしている制作部門はともかく、報道部はまったく立場が違うはずだ。

しかし、そこにも同調圧力のみがあり、報道されることはない。

 

公共放送であるNHKでさえそうなのだから、呆れる。

今回は、数日前に4時のニュースで一度報道した切り。

アリバイ作りと言われても仕方がない。

(NHKは、「少年倶楽部」という、ジャニーズJr. だけを出演させる冠番組を提供していたほどだ。)

 

さらに私が怒りを覚えるのは、次の点だ。

巨大なコネクションを持つジャニーズ事務所のスキャンダルは報道しないくせに、個人事務所のタレントであったり、弱い芸能事務所のタレントが問題を起こしたとなると、いっせいに集中砲火を浴びせて、どのチャンネルを押しても、ワイドショーなんかで叩いている事実だ。

 

Amazonプライムの放送期限が迫っているので、いったん、筆を置く。

 

このブログでは、このジャニー喜多川性加害報道がどうなっていくのか、今後の成り行きを注視していくつもりだ。

 

この問題は、たやすく同調圧力に屈し、権力を持った一部のモンスターに食い尽くされてきた、日本社会の構造上のでもある。

今後の展開を、皆さんも是非、目をそらさずに、ウォッチして頂きたい。

 

最後の曲。

あきれてものも言えない  RCサクセション

あきれて物も言えない

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週刊文春が報じた ジャニー喜多川  審美眼と「性的虐待」【文春e-Books】

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