MIDNIGHT HERO

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生活の歌。500円のチャンポンが700円に値上がりした理由。

 Spring 

こんばんは。デラシネ(@deracine9)です。

本日は、生活の歌、と題してお送りします。

いい曲ばかりなんで、聴いて損は無いですよ。

ほんとに聴いて欲しい一番好きな曲は、ラストにとってありますので、よろしく。

 

では、ARB の曲から。

灰色の水曜日        ARB 

灰色の水曜日

灰色の水曜日

  • A.R.B.
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

世の中は、ますます便利になっていくのに、心は貧しくなっていくばかり。

我が身を振り返り、行く末を慮(おもんばか)って、切なく哀しい気持ちになる。

これが今日のテーマでしょうか。

 

浮かれ気分もたまにはいいが、心にはすきま風が吹く。

次も、そんな曲です。

春のからっ風  泉谷しげる

春のからっ風

春のからっ風

  • 泉谷しげる
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
GOLDEN☆BEST~Early Days Selection~

GOLDEN☆BEST~Early Days Selection~

  • FOR LIFE MUSIC ENTERTAINMENT,INC.
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これが、昔の泉谷しげるでした。

粗暴なところもありました、もちろん。

 

でもね、いい歌じゃありませんか…。

この曲が好きだという人に、悪人はいないんんじゃないか、と思わせてくれる曲です。

 

80のバラッド

途方もない物価高。アベノミクスの結末。

円の価値がダダ下がりして、行きつけの料理屋の500円のチャンポンが、700円になった。

わずか一年半の間に。

やってられねえよって話。

 

これは、アベノミクスが、日銀の総裁と結託して、ゼロ金利政策を取ったから。

企業は銀行からお金が借りやすくなるから、株価は上がって投資家は大儲けした。

 

だが、企業が倒産しないだけで、実体経済は回復していない。

賃上げもしないで、大企業と富裕層が、利益をフトコロに貯めこんできた。

 

欧米各国がインフレ退治に利上げしてるのに、日本だけは、ずうっとそれでやってきた。

異次元の金融緩和政策は、物価高になっても変えられなくなってしまった。

金利を上げてしまうと、株価が暴落しかねない。

寝耳に水の大不況になってしまう。

 

不況になったら、まずフリーターや非正規社員がクビになる。

それから、体力のない中小企業、大会社の下請け企業が倒産する。

 

政府は、貯金ではなく、投資をやれと言う。

政府には、庶民を食わせる金がなくなっている。

数十年間にわたる失政。

すなわち、少子高齢化を口先だけで放置したこと。

そのツケが回ってくるのは、君たち若い世代だ。

 

今さら、SDGs 、持続可能な開発目標ですか?

何をおっしゃる、ウサギさん。

そうやって標語を掲げ、持続不可能な社会を作って来られたのでは?

 

貯金をやめて、投資をしなさい。

自己責任で稼ぎなさい。

年金も生活保護も減らします。

そういう政策です。

 

だから政府が言いたいのは、こういうこと。

国民に必要なお金の面倒見切れねえから、いい加減、自分で儲けてくださいな。

 

しかしね、投資をする資本がないのですよ、一般庶民には。

だから、富める者と貧しい者との格差は、ますます拡がっていく。

In the summertime...

夏二人で   六文銭

キングサーモンのいる島

キングサーモンのいる島

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グリーンサラダが食べたいな、というなんと慎ましやかな幸福。

iPhone、パソコン、LINE、YouTube、全部なかった時代ですが、情報過多に振り回される現代より、なにかホッコリした充足感がありますよね。

 

Into the light

都万の秋  吉田拓郎

都万の秋 (Live)

都万の秋 (Live)

  • よしだたくろう
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

よしだたくろう「Live ‘73」収録。

これも歌詞は、岡本おさみ。

 

彼が隠岐島を旅して書いた詞です。

漁師のイカ釣り船が戻ってきて、亭主がおかみさんに自慢話を聞かせる。

それを楽しみに、亭主を漁に送り出すおかみさんの様子が、目に浮かぶよう。

 

それを見ている彼は、傍観者。

明日の朝は去ってしまおう

だって僕は怠け者の渡り鳥だから

 

素敵な曲です。

旅に唄あり 復刻新版

P3210842

 

ちょいと、お笑いのコーナーです。

これは、生活の歌には違いないですが、夜の、が上に付きます。

スキンシップブルース  高田渡

渡

  • アーティスト:高田渡
  • 徳間ジャパンコミュニケーションズ
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ベストライヴ

ベストライヴ

この曲は、お聴きのとおり。

コメントの必要は無いので、元の路線に戻ります。

 

これもいい歌です。

ごはんができたよ  矢野顕子

ごはんができたよ

ごはんができたよ

  • 矢野顕子
  • J-Pop
  • ¥204
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「ごはんができたよ」。

これが歌になるとは、ビックリですね。

昔の母親の、日常風景そのままです。

もっとも、現代では、お父さんの歌でもありますね。

 

この曲の歌詞を聴くと、私は三好達治の詞を思い出します。

曲を聴けば、わかりますよね。

いい人の上にも 悪い人の上にも 

静かに夜は来る みんなの上に来る

こういうのを、パクリとは言わず、換骨奪胎、本歌取りの技法、インスパイアされた作品というのです。

 

それでは、最後の曲。

君と  佐々木好

佐々木好さんは、北海道出身。

80年代に活躍した、稀有なシンガーです。

 

この曲は詞も素晴らしいですが、曲もいい。

雪で覆われた大地に暮らす人びとの心情を、豊かな感受性で、見事に掬い取っています。

この曲は、以前の記事でも紹介しました。

君と

君と

  • 佐々木 好
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
心のうちがわかればいいのに

心のうちがわかればいいのに

  • Sony Music Direct(Japan)Inc.
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さて、お楽しみ頂けましたか?

今日の選曲には、隠しテーマがあることに気づかれましたか?

 

春、夏、秋、冬。

四季の順に、並べてみたのです。

 

それでは、今日はこれで終わりです。

おやすみなさい。

wintertime