こんばんは。デラシネ(@deracine9)です。
本日は、女性シンガーの名曲集をお送りします。
まずは、1曲目。
ほうせんか 中島みゆき
この歌は、中島みゆきの曲の中でも、ほんとに好きな1曲です。
後姿のあの人に 幸せになれなんて祈れない
いつかさすらいに耐えかねて 私を訪ねて来てよ
この詞なんてのは、女心のいじらしさを歌って、好きな詞です。
6th シングルのB面に入っていた曲ですが、このレコードを買ったときから、ずっと好きでした。
みゆきさんからは、女の人の感性を、ずいぶん教えられた気がします。
次の曲。
これは、フレンチ・ポップスの名曲。
もう森へなんか行かない フランソワーズ・アルディ
Ma jeunesse fout le camp (remasterisé en 2016)
- アーティスト: フランソワーズ・アルディ
- 出版社/メーカー: Parlophone France
- 発売日: 2016/09/23
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この曲は、山田太一原作・脚本のテレビドラマ「沿線地図」 の主題歌。
それで、日本でもヒットしました。
このドラマを少し紹介をします。
成績の良い、普通の高校生の男女が、突然家出をして同棲を始める。
双方の親たちは、何が起こったのかと大混乱し、二人の行く先をつきとめるが、共に青果市場で働いている。
二人は、このまま普通の人生で、なんとなく終わってしまうのが嫌だと主張する...。
山田太一ドラマでは、「岸辺のアルバム」と「早春スケッチブック」の中間に位置する作品で、ありきたりの人生への疑問を投げかけるモチーフが、二つの名作の狭間で発展してゆく過程が垣間見られます。
山田太一ドラマのファンなら、観ておきたい作品です。
- 作者: 山田太一
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1983/09
- メディア: 文庫
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26時 稲葉喜美子
- アーティスト: 稲葉喜美子
- 出版社/メーカー: Nippon Columbia Co., Ltd.
- 発売日: 2014/01/22
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80年代に現れた、稲葉喜美子さん。
女の恨み歌を歌って、中島みゆきのほか、この人の右に出る歌い手はいないと思います。
以前にも、「セラヴィ」「川花火」の2曲を紹介しました。
世代を超えて、聴き継がれる、素晴らしいシンガーです。
難破船 中森明菜
- アーティスト: 中森明菜
- 出版社/メーカー: WM Japan
- 発売日: 2008/12/10
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この曲も、聴けば、男は、ああそうなのかと思うし、女は、そのとおりよ、と思うし、中には違う人もいるかもしれませんが、そういう曲ですね。
80年代、中森明菜は、アイドルという枠をはるかに超えた存在でした。
そんな彼女を貶めた男がいるかと思うと、憎たらしいな。
この涙が、すべてを語っているよな。
許せん、という気がするな。
中森明菜イースト・ライヴ インデックス23<5.1 version> [Blu-ray]
男のウヰスキー 山崎ハコ
泣きたいだけ泣けよ おれは何も言わん
勝手に一人飲むから 酌などいらん
そうじゃないの そばにいるだけでいいけど
私よりもあなたに 染みついた匂い
男のウヰスキーに 女はジェラシー
ネオン街過ぎたら 高いビルが見える
広い道路に 黒い影ふたつ
いつの間にか私が 遅れて歩く
あなたの息ほんのり いつもの匂い
男のウヰスキーに 女はジェラシー
私よりも甘く 漂うものは
あなたの体に 染みついた匂い
男のウヰスキーに 女はジェラシー
詞・曲 : 山崎ハコ
- アーティスト: 山崎ハコ
- 出版社/メーカー: PONYCANYON INC.(PC)(M)
- 発売日: 2009/03/18
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この詞にあるような情念というのは、ほんとに女性特有のもので、男には書けない詞ですよね。
この曲を、暗いというだけで、シャットアウトする方とは、縁なき衆生ですので、ご覧頂かなくても結構です。
「きょうだい心中」のときにも、同じことを言いましたが、山崎ハコというのは、そういう特別なシンガーなのですね。
80年代、ネクラという言葉が一世を風靡して、ネアカでなければ人にあらず、みたいなファッショ的風潮がありました。
こういう時代に青春期を送った私には、いまだに同じ世代に残る、こういう価値観の選別に、反発があります。
クラいか明るいか、という選別基準によって、どれだけ多様な価値観を見落としてしまうか、こぼれ落としてしまうか、実にもったいない話です。
今になって後悔しても遅いよ、と言いたいです。
面影モダン 一青窈
- アーティスト: 一青窈
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これは、井上陽水の曲。詞は、一青窈。
この詞は、タタンタタン、という詞が決め手です。
「石狩挽歌」の「オンボロロ、オンボロロロロ」と同じですね。
名曲「石狩挽歌」を聴いてみましょう。
石狩挽歌 北原ミレイ
作詞家・なかにし礼の代表作のひとつです。
ニシン漁を題材にしてますが、これはなかにし礼の実体験をモチーフにしたもの。
なかにし礼の兄貴が、実際にニシン漁をやっていたのです。
なかにし礼は、次の小説に書いています。
また、ビートたけし主演で、ドラマ化もされました。
- 作者: なかにし礼
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2001/03
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それでは、最後の曲です。
君と 佐々木好
80年代に、佐々木好さんというシンガーがいました。
この曲を初めて聴いたのは、1983年4月の甲斐よしひろ・サウンドストリート、番組復帰後の初回放送でした。
詞・曲ともに素晴らしく、いまだに私の神曲です。
佐々木好さんは小樽出身。
彼女の育った北海道の風景がその曲に映し出されていて、この曲のみならず、佐々木好の作り出した世界は極めて異彩で、今も色褪せることなく輝きを放っています。
佐々木好さんのデビューアルバムの復刻版CDのライナーノーツに、プロフィールが載っていますので、紹介します。
当時の業界が、騒然とするほどの才能だったのですね。
デビューアルバムに参加したスタッフ、ミュージシャンのメンツが超一流のメンツであることからも、それがわかります。
デビューから5枚のアルバムをリリースした彼女でしたが、当時の世相に受け入れられず、その後の活動はみられなかったようです。
しかし、現在では配信サービスやCD の復刻により、すべてのアルバムを聴くことができます。
最近、ツイッターで、佐々木好さんのアカウントを見つけまして、娘さんが管理人らしいのです。
プロフィール写真を見ると、紛れも無いご本人と娘さんらしき人。
メッセージを送ったら、フォローバックしていただき、私のコメントに、いいねして頂きました。
感謝感激です。
こんなことがあるのも、SNS 時代の余徳でしょうか。
本日は、おすすめ女性シンガーの名曲をお送りしました。
それでは、おやすみなさい。
当時の佐々木好さん。( photo : 田村仁)