こんばんは。デラシネ(@deracine9)です。
本日は、テレビドラマの主題歌、挿入歌の特集をします。
これは、数が多過ぎて、絞るのが難しい。
それで、今回は、懐かしドラマ編として、お送りします。
そのまえに、1曲、新しめの曲を。
最近の曲では、とても気に入ってます。
花束を君に 宇多田ヒカル
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朝ドラ「とと姉ちゃん」主題歌。
これは、宇多田ヒカルの曲で、私が初めて好きになった歌です。
宇多田さんの若い頃は、ちょっとクセのある歌い方が、あまり好きではなかったのですが、これはいい。素直に、聴けます。
やはり、歳は取ってみるものですね。
この歌で朝、目覚めるのは、爽快でした。
「とと姉ちゃん」は、途中から観たのですが、やっぱり高畑充希が素晴らしい。
スレてない。初々しい。素人っぽい芝居もよい。
これも彼女の演技力の賜物でしょうか。
「暮らしの手帖」の編集長の、唐沢寿明もハマり役。
古田新太が、商品試験の妨害を企らむ電機メーカーの社長役で出てたあたりが、一番面白かったですね。
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それでは、ここから懐かしのドラマへと、ご案内します。
この曲は、永遠の、大人のための童謡と言ってもいい名曲。
しあわせの一番星 浅田美代子
向田邦子脚本のドラマ「寺内貫太郎一家」の劇中歌。
このドラマ、平均視聴率が31%という、50代以降の人は、ほとんどの人が観たはずの、大ヒットドラマです。
劇中歌は何度か変わり、この曲が最初でした。
この頃の、浅田美代子、すごく可愛いかったです。❤️
吉田拓郎め、かっさらっていきやがって、憎たらしい。♠️
小林亜星という作曲家が、このドラマの主人公を演じ、話題となりました。
都はるみの「北の宿から」を作曲した人です。
ドラマの中では、この小林亜星 演じる、石屋を営む巨漢の親父と、息子の西城秀樹が、食事中に必ず言い合いの末、ちゃぶ台をひっくり返して、取っ組み合いの大ゲンカを演じる。
このシーンが、毎度のクライマックスで、これがないと終わらないという、コミカルなドラマでした。
ケンカのシーンは、とにかくアグレッシブで、小林亜星は本気で西城秀樹をぶん殴ったり投げ飛ばしたりするし、西城秀樹も同じくやり返すので、そこらじゅうの家財、ふすま、セットは何でもかんでも破壊する、その乱闘シーンがウケたのですね。
回を重ねるうちに、この大立ち回りが始まると、一家の女性陣が一斉にちゃぶ台を避難させるのにも笑えました。
いわゆる、ルーティンの笑いですね。
西城秀樹と小林亜星の親子ゲンカシーン
このドラマには、ほかにもお決まりのシーン、セリフがいくつもあって、毎週、それが楽しみで観ていたようなものです。
たとえば、お婆ちゃん役の悠木千帆(樹木希林の前の芸名)が、沢田研二の大きなポスターの前にたたずみ、「ジュリー」と悶えるシーン。
これを観て、私は、ジュリーとは何者かを知ったのでした。
1日の終わりに、夜空を見上げながら、浅田美代子と西城秀樹が屋根の上で、この曲を歌うシーン。
篠ひろ子が女将役で営む 居酒屋「霧雨」で、夜な夜な、石工の伴淳三郎や左とん平、花屋の由利徹、横尾忠則らの常連が呑んでいるシーン。
(ドラマ冒頭の出演者のイラストも横尾忠則。)
そして、ドラマの縦糸をなすのは、梶芽衣子演じる、貫太郎の長女で足に障害を持つ静江と、藤竜也演じる子持ちでひとり者の男・上条との恋愛譚。
交際に反対しつつも、好きな男と一緒にしてやりたいという親心の葛藤に、揺れる貫太郎の心模様。
これが、上質な人情ドラマとなっていました。
キャストも豪華で、心に残る作品です。
劇中歌を途中から変えなければ、もっと良かったのに、と思うと残念です。
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そよ風のように 山口いづみ
石立鉄男、大原麗子主演「雑居時代」の主題歌。
このドラマは、中学生頃、ほんとに再放送を何回観たか、わからないくらい観ました。
平日の4時頃、日本テレビ系列で、何回もやってましたから、再放送でも視聴率の取れるドラマだったのでしょうね。
山口いづみさんは、今も現役で歌っておられるようで、オフィシャルブログで、「雑居時代」にコメントしておられます。
この記事のコメント欄が、まさに、このドラマの影響力を語ってくれています。
このとき初めて見た大原麗子さんは、素敵でした。
この頃の大原麗子さんを見られるというだけでも、このドラマは存在価値がある上、ストーリーも、本当に面白く作られてました。
この当時の時代性を差し引いても、よくできてます。
ストーリーを少しだけ紹介します。
大場十一。売れない山岳写真家の弟子(石立鉄男)。
父親は外交官で、息子もまた外交官にと期待していたが、十一が写真家を志したため、十年前に勘当される。
十一が写真家修業に励んでいる折、父親がアフリカの大使に任命されたため、十一の母も同行することになり、実家の大邸宅は空(から)になることに。
父親は、旧友の栗山(大坂志郎)に、無償で邸宅を提供しようと持ちかける。
十一のことを気に病んでいた母(加藤治子)は、父親に秘密で、邸宅を提供する代わりに、息子の十一を住まわせてやってくれないかと持ちかける。
栗山は、十一を預かることで、邸宅の供与を受け入れる。
栗山の働きかけで、栗山家と同居することになった十一だが、栗山家は男やもめの父親と5人の未婚の娘という家族。
長女は近眼で慌て者の看護婦の春子(冨士眞奈美)。
詩を書くのが趣味で、母親がわりに家計を切り盛りする次女・夏代(大原麗子)。
ボーイッシュで、居合い抜きの達人の三女・秋枝(川口晶)。
少しおっちょこちょいで気ままな女子大生の四女・冬子(山口いづみ)。
末っ子でおませな小学生・阿万里(杉田かおる)。
その中で、十一は二階の一室を間借りするようになり、おかしな雑居生活が始まる。
十一は末っ子の阿万里以外とは、何かともめ事が絶えない生活が続く。
だが、そのうちに、次女の夏代は、十一の内なる優しさに魅かれるようになり、十一も夏代を意識するようになってゆく…。
大原麗子さんのことは、以前ブログに記事を書きましたので、ご一読頂けると幸いです。
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ウィル・ユー・ダンス ジャニス・イアン
この曲は、山田太一原作・脚本「岸辺のアルバム」の主題歌。
「岸辺のアルバム」は、日本のテレビドラマ史上に残る名作といわれます。
心温まる大家族が描かれ、ラストはハッピーエンドで終わるというホームドラマが主流であった時代にあって、平凡な主婦の不倫や家族の崩壊を描いて、当時としては革新的なドラマでした。
山田太一ドラマ、初期の金字塔と言えるでしょう。
ひとつの家族が、本当はバラバラではないのか?
ドラマは、高校生の長男の視点から、描かれていきます。
(ここからは、ネタバレを含みます。)
心優しい性格の高校生の長男・田島繁(国広富之)は、崩れかかった家族全員の知られざる一面を、図らずも知ってしまうことになる。
最初は、母親・則子(八千草薫)の浮気。
知らない男とラブホテルに入っていくのを目撃してしまう。
そして、大学生の姉・律子(中田喜子)の妊娠、堕胎。
律子は、恋人だと信じていたチャーリーに裏切られ、その男の友人という外国人にレイプされ、親には隠れて子供を堕ろすことになる。
最後に、商社マンの父親・謙作(杉浦直樹)が、会社の命令で、東南アジアの女性を輸入して、風俗業の組織へ斡旋していることを知る。
家族のすべての秘密を抱え込んでしまった繁は、ある時、父親と口論になり、挙句に家族全員の前で、すべての秘密を大声で暴露してしまう。
そのあと、家にいたたまれなくなった繁は、家出をする…。
クライマックスは、ドラマの冒頭に流れる、多摩川の決壊シーン。
岸辺にある田島家は、川の氾濫によって濁流にのみ込まれ、家ごと流される。
その直前、家族は、一家団らんの象徴であった、家族写真の綴じられたアルバムを取りに家へと向かう…。
このドラマは、青年・繁が様々な体験を通して、内面的成長を遂げてゆく、教養小説的要素を多分に含んでいます。
そして、若者から見た、家族というものへの問いかけは、のちの山田太一ドラマ「沿線地図」「想い出づくり。」「早春スケッチブック」などに受け継がれてゆくことになるのです。
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夜明けのマイウェイ パル
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桃井かおり主演ドラマ「ちょっとマイウェイ」。
この曲は、1979年から1980年にかけて放送された「ちょっとマイウェイ」主題歌。
メインライターは、鎌田敏夫。当時、最もヒットドラマを連発していた日テレの、土曜の夜9時枠の放送。
プロデューサーは、やはり「傷だらけの天使」「太陽にほえろ」「前略おふくろ様」などの萩原健一主演ドラマや水谷豊主演「熱中時代」で知られる清水欣也氏。
この人が、「太陽にほえろ」の刑事役に、甲斐よしひろの起用を強力にオファーした人です。
甲斐は、ついにドラマ出演はしませんでしたが、のちに研ナオコ主演のドラマ「私はタフな女」で音楽を担当し、共に仕事をしました。
このドラマは、何と言っても、桃井かおりが、桃井かおりだったときの、桃井かおりを見られることです。
共演者との掛け合いがアドリブのように見事で、楽しい芝居をしてくれます。
その、あ、うんの呼吸が素晴らしかった。
ストーリーは、近所に大手のチェーン店が進出して、潰れかけようとしているレストラン「ひまわり亭」を、そこの三女である桃井かおりが一から立て直すというものです。
ドラマについての解説は、次のブログ記事に詳しいので、ご覧ください。
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このドラマは、爆笑問題の二人が大好きだと言ってました。
ドラマのサウンドトラックから、もう1曲。
これは、主題歌よりも、私は好きです。
街 〜南代官山一丁目 パル
これは、名曲ですね。
荒木一郎の手掛けた曲です。
誰かがカバーして、シングルカットしても売れると思います。
このサウンドトラックは、秀逸でした。
おすすめです。
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ナチュラル NOKKO
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数ある朝ドラの中でも記憶に残る「ふたりっ子」。
この曲は、 1996年〜1997年放送の朝ドラ・大石静 脚本「ふたりっ子」主題歌。
このドラマは、朝ドラ史上で、私のベストワンの名作です。
平均視聴率29%、最高31% という大ヒットドラマ。
この脚本で、大石静は、その年の向田邦子賞を受賞。
これは、もう観るしかないでしょ、という特別推薦枠のおすすめです。
これは、ストーリーといい、キャストといい、すべてが素晴らしい。
主たるストーリーには、大阪の下町、天下茶屋の豆腐屋で育った双子の成長を描き、サブ・プロットにもたくさんの主人公がいて、どれを取っても面白い。
少しだけストーリーをご紹介します。
双子の姉の麗子(少女時代:三倉茉奈、菊池麻衣子)は、女らしく、成績が良い、京都大学に進学する秀才。
妹の香子(少女時代:三倉佳奈、岩崎ひろみ)は、男っぽく、成績はダメだが、子供の頃から通天閣横の将棋センターに出入りして、将棋指しに憧れる女の子。
母親の 野田千有希(手塚理美)は、芦屋の女子大学の理事長令嬢であったが、父親の野田光一(段田安則)と駆け落ち同然に結婚して、今はすっかり豆腐屋のおかみさんになっている。
そこへ一大事件が。
芦屋の裕福な生活に憧れていた姉の麗子は、大学生になると家出をして、芦屋の祖父母の家で暮らすようになる。
学歴のない父親の光一は、妻・千有希が大学生活の経験を麗子に話していたことや、質素な生活を嫌う麗子の家出に傷つき、通天閣の歌姫と呼ばれる、ドサ回りの演歌歌手・オーロラ輝子(河合美智子)の歌謡ショーに入り浸り、挙句はオーロラ輝子とともに、消息不明になってしまう。
一方、妹の香子は、将棋センターに出入りする、真剣師(賭け将棋で生活する将棋指し)の佐伯銀蔵(中村嘉葎雄)に実力を買われ、その一本気な性格から「香車のお香」と呼ばれて、将棋三昧の日々を送る。
一旦は、豆腐屋を継ごうと腹を決めた香子は将棋をあきらめようとするが、プロ棋士の登龍門・奨励会に入っている森山史郎(内野聖陽)に負かされたことをキッカケに、本気でプロ棋士になろうと決意する。
香子は、森山の師匠・米原永世名人(桂枝雀)の弟子となり、女性として初めて奨励会に入会する。
ところが、香子は兄弟子の森山に恋心を抱くようになり…。
序盤は、こういった展開で始まるのですが、まだまだ、面白いのはこれからです。
駆け落ちしたオーロラ輝子と光一のゆくえ。
佐伯銀蔵と米原名人との因縁。
芦屋の祖母・有沢理佐子の、夫への家庭内暴力。
麗子と大学時代の恋人・海東壮平(山本太郎)、豆腐屋の隣の理髪店の息子・黒岩政夫(伊原剛志)との三角関係…。
このドラマは、茉奈佳奈のデビュー作であり、内野聖陽、山本太郎、 伊原剛志などがブレイクを果たしました。
その極めつけは、オーロラ輝子役の河合美智子が、役名で「夫婦みち」を歌って、85万枚の大ヒット、本当の紅白歌合戦に出場したことです。
また、今は亡き、桂枝雀さんや河島英五さんも出ていらして、とても懐かしい。
そして、これに出演していた山本太郎は、今や政治家として大旋風を巻き起こしている。
現在、NHK オンデマンドでは、総集編しか放送していません。
最近では、 スカパーで全編をやっていました。
とにかく面白い傑作ドラマです。
そして、脚本の全話が文庫化された、初の朝ドラ作品でもあります。
機会があれば、是非ご覧になってください。
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さて、いかがでしたでしょうか?
私は、全部もう一度見返したくて、たまらなくなりました。
本日はこのへんで。おやすみなさい。