こんばんは。デラシネ(@deracine9)です。
本日は、ふたりぼっちの歌の特集。
では、「ふたりぼっち」という言葉の原典である、この曲から。
もらい泣き 一青窈
- アーティスト: 一青窈
- 出版社/メーカー: PASSION
- 発売日: 2013/08/14
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一青窈のデビュー曲です。このバツグンの詞のセンスと曲の良さがマッチして、一躍一青窈をメジャーにしました。
歌詞を引用しようかと思ったのですが、頭からサビに至るまで寸分の無駄もない、見事な歌詞です。
引きこもりの「夜光虫」の心情を歌ってヒットしたのは、この曲くらいじゃないでしょうか。時代を捉えるセンスが光ってますね。いい曲です。
ふたりきりの曲といえば、まずラヴソングなのですが、これは違っている。
男女の恋愛とは無縁なところで、確実に時代の様相をキャッチしてます。
次の曲も、佳曲で絶対の名曲です。1980年代、佐々木好という女性シンガーがいました。そのファーストアルバム収録曲。
君と 佐々木好
- アーティスト: 佐々木 好
- 出版社/メーカー: Sony Music Direct(Japan)Inc.
- 発売日: 2017/03/15
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これは、何回聴いたかわからないくらい聴きました。
彼女が登場したのは、1980年代初頭。
若者たちは好景気の中で浮かれ、ディスコが流行し、真剣に生きること、人生を語ることは暗いと嘲られ、ネクラという言葉が日本中にはびこっていました。
日本の音楽シーンはバンドブームに沸いていた。
時代が彼女の真価を認めなかったのです。
彼女は、北海道の人なんですね。
だから、この歌詞には、北国生まれの彼女の原風景が見える。
私は、当時、1983年頃だったと思いますが、佐々木好さんのコンサートに行ってるのです。
会場は、京都のビブレホールだったと思います。
今から思えば、なんというプレミアムなお宝ライブだったことか。
私はラッキーだった❗️
オープニングは、確か「春」だったと思います。
MCは少なくめで、坦々と曲が続きました。
印象的だったのは、森昌子の「 越冬つばめ 」をカバーして歌われたこと。
この音は、今でも耳に響いてます。
佐々木好のオリジナルのように、好さんにぴったりの曲でした。
もちろん、他のオリジナル曲も素晴らしかった。
京都ビブレホールは、1983年、京都の河原町ビブレとしてオープンし、まだ間もない頃だったのですね。
ネット情報では、その後、尾崎豊や XJAPAN もやってるみたいです。
今はもう閉店しているそうです。
佐々木好さんは、5枚のアルバムをメジャーレーベルからリリースしたあと、目立った活動はなく、弟さんによると「姉はお嫁に行きました」という書き込みをネット上で、見かけました。
真偽のほどはわかりませんけど…。
次の曲。これも名曲。
おまえとふたりきり エレファントカシマシ
エレカシ、一番のバラードの名曲だと思います。
口ずさみやすいメロディ、どこか郷愁を感じさせる歌詞。聴いて損はないです。
これは「愛と夢」というポニーキャニオン時代のアルバムの曲です。
このアルバムは、故・佐久間正英さんのプロデュースしたなかでも、名盤です。
とにかく私の中では大好きなアルバムベスト10には入りますね。
おすすめです。
これは、ある意味、道行きものです。
行く先が、あの世になると、男と女が行くあてもなく、遠いところへ逃れてゆくという歌が、近松門左衛門の心中ものへと進んでいきます。
次の曲。これもまた、超のつく、折り紙つきの名曲。
スローバラード RCサクセション
これは何も言うことはないです。
聴いていただければ、この曲の素晴らしさはわかるはず。
「シングルマン」というアルバムの中の曲で、アルバムは廃盤になってしまいましたが、RCのブレイクとともに再発されます。
ジャケットの帯に「こんな素晴らしいレコードを廃盤にしていて申しわけありません」と書かれていました。
では次の曲。ここからは、完全に男女の道行きの歌に入っていきます。
二人静 中森明菜
- アーティスト:中森明菜
- 出版社/メーカー: WM Japan
- 発売日: 2008/12/10
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「二人静」という能があるのですね。
まず、タイトルがいい。
そして、愛しすぎたから、殺してしまう、という究極の愛。
これを、サラリと演じ切ってしまう、中森明菜。大好きです。
次も、そんな曲。
天城越え 石川さゆり
これは、中森明菜もカバーしてます。
誰かに取られるくらいなら あなたを殺していいですか。
これですね。
男は、罪作りしてはいけないよ、という戒めの歌かもしれませんね(笑)。
「天城越え」というのは、もともと松本清張の小説のタイトルなんですね。
でも、見事な本歌取り、女の究極の情念の歌、これに如かず、です。
次の曲。これも、バラードの名曲。
身も心も ダウン・タウン・ブギウギ・バンド
- アーティスト: ダウン・タウン・ブギウギ・バンド
- 出版社/メーカー: EMI MUSIC JAPAN INC.
- 発売日: 2008/01/23
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これもダウン・タウン・ブギウギ・バンド、最高のバラードです。
学生の頃、宇崎竜童がフジテレビで「夜はたまたま男だけ」という番組のMCをやっていて、当時の親友と、この曲を歌っているのを聴いた思い出があります。
私は初めて聴いた曲だったのですが、シビれました。それ以来、宇崎竜童の曲を聴くようになりました。
そのとき、一緒に聴いた親友は、30代の若さで早逝しました。
私には、その悲しみとともに甦ってくる曲です。
それでは、次の曲。
OLIVE REBECCA
これは、家出した少女の歌ですね。次の歌詞がふたりの今を象徴してます。
それからのふたりは 毎日がキャンプしてるみたいで
それでは、最後の曲です。道行きものの、最高傑作だと思うのですが。
時の過ぎゆくままに 沢田研二
時の過ぎゆくままに / 沢田研二の歌詞 |『ROCK LYRIC』
- アーティスト: 沢田研二
- 出版社/メーカー: ユニバーサルミュージック
- 発売日: 2015/09/23
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沢田研二の歌で、阿久悠作詞、大野克夫作曲 コンビの最初となった曲です。
テレビドラマ「悪魔のようなあいつ」で沢田研二が、3億円事件の犯人役をやったのです。
当時は、沢田研二がとにかく一番、脂が乗っているときで、カッコよかったです。
萩原健一と、いい勝負でした。
この詞は、3億円の犯人役の沢田の、退廃的刹那的な生き方とぴったりマッチして、最高でした。
ドラマ中で、沢田がクラブ歌手の仕事をしていて、この曲を歌うシーンもあって、日本のジェームス・ディーンは、ジュリーかショーケンか、という時代でしたね。
このドラマの原作は、阿久悠の親友であった漫画家、上村一夫です。
- 作者: 上村一夫,阿久悠
- メディア: Kindle版
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さて、いかがでしたか?
本日は、これからどうなってしまうのだろう、というふたりの歌の特集でした。
名曲揃いですから、どれかお気に入りが見つかったはずです。
それでは、このへんで。お休みなさい。