こんばんは。デラシネ(@deracine9)です。
本日は、「カオスの中で。〜パンデミックに世界が壊れそうな今を刻む。~」と題してお送りします。
世界は、新型コロナウィルスの蔓延で、死に瀕している。
仕事は無くなり、生計はひっ迫し、家族や知人がいつウィルスに感染し、死に追いやられるか、食べていけなくなるか、わからない状態である。
せめて、いい音楽や小説、映画などの芸術で、今を癒されて、明日につなげたい。
そして、今という時を未来に刻むために、この記事をお届けしたいと思っている。
1曲目。
さよならエレジー 菅田将暉
非常時における政治の重要性。
さて、何から話せばいいのだろう。
昨今のニュースや報道を、あなたはご覧になっているだろうか?
そうであれば、こんなときこそ、政治が一番重要な役割を果たすことがお分かりになった方も多かろうと思う。
だが、非常時になって、ようやく気づいても、遅きに失している。
国民の事より自身の権力の保持を優先し、情報を隠蔽し、公文書を改竄し、国会で嘘を答弁する事になんら羞恥を感じない政治屋を、他の内閣よりよさそう、と消極的に選択してきたツケが、今ここに厳然と、その本質を露わにして来ただけのこと。
そのために、私はこのブログで、何度も何度も、現政権の危険性に警鐘を鳴らしてきた。
今の政権が為してきたこと、為してこなかったことの非を数え上げれば、キリもない。
ただ虚しさを覚えるばかりだ。
これが平時であれば、また安倍晋三が、カミさんにヤラレとる、と笑って済ませてきた人も多かろう。
しかし、今のような非常事態では、自分のイノチに関わりかねないから、他人事では済まされない。
だが、今は詮なし。
これからのことを考えて、最善の策を、政治に期待するしかないのだが、実際のところ、どうだろう。
どうしたら、民の暮らしがたてていける政治を、やってもらえるのだろうか?
それを思うと、暗然とするのが、今の現状だ。
さよなら、エレジー。
悲しみよ、歌と共に去ってくれ。
森友ばっかりやって、とか、いつまでも桜を、とか言ってた人々、そうやって不正を易々見逃して、すぐ忘れてきたから、今、国民を舐めきってる安倍政権と、その世界でも稀に見る愚かな政策があるんだよ。
— Nobuyo Yagi 八木啓代 (@nobuyoyagi) 2020年4月5日
2曲目。
プレゼント JITTERIN'JINN
最近、この替え歌を、Twitterで 見かけた。
大いに受けた。
古い話で恐縮ですが。
あなたが私にくれたもの
— USK (@uuuusk) 2020年4月1日
世帯で2枚の布マスク
政府は自粛要請の前にやるべきことがある。
ただ、外出を自粛せよ、学校も休校せよ、では、人々の生活は立ち行かない。
飲食業、サービス業、観光業だけでは無い。
すべての産業が、生業が、もはや破産寸前だ。
政策を審議・決定する時間は、二ヶ月以上あった。
そして、出てきたのが、お肉券、お魚券等の愚策。
極めつけは、世帯に二枚の布マスク。
これで国民が安心すると大マジメに言い切った安倍総理と菅官房長官は、もはや世界の笑いモノである。
「全国民に布マスクを配れば、不安はパッと消えますから」。発言は経済官庁出身の官邸官僚とまで書いているから、相当に確度が高い情報なのだろう。それはともかく、これで不安が軽減できると本気で考えた首相と官邸に、今のこの国の舵取りを任せていることが最大のリスクだ。
— 森達也(映画監督・作家) (@MoriTatsuyaInfo) 2020年4月3日
なぜ、休業補償や全世帯への現金給付を拒むのか?
最近、30万円を所得制限や減収率によって給付するという、これまた時間のかかる愚策が登場した。
受給は申告制で、風俗業は除外のおまけまで付いた。
(風俗業除外は、例によって、お肉券同様、批判を浴びて撤回する模様。)
この給付で恩恵を受けるのは、役所仕事に付き合う時間と余裕があり、その煩雑な手続きに労を惜しまない生真面目な一部の方々だ。
すでにそのような手続きを取ることに、困難な事情を抱えた高齢者などは、いったいどうやって救済するつもりなのか?
また、この申告には、自尊心を傷つけられ、怒り狂う人も出てくることだろう。
要するに政府は、国民の血税を預かっておきながら、それをこの非常事態に還元することを嫌がっているのである。
まったくの愚策というほかはない。
このコロナ対策を世界と比較すれば、実に酷いことになる。
そもそも野党が、今年度予算に新型コロナ対策費を盛り込むよう、さんざんに提言したにも関わらず、与党はこれを無視して予算案を成立させた。
政府は、今から補正予算を組むと言っているが、それでは1ヶ月以上も成立に時間を要する。
最初に、クルーズ船の感染拡大が起こった後も、安倍総理は対策を加藤厚生労働大臣に任せっきりで、ご自身は一言もコロナ対策に言及することはなかった。
その間、総理は、夜な夜な豪華会食にうつつを抜かし、お友だちとの懇親会ずくめの日々だった。
ようやく事態は深刻となって、やってる感を出すために、文部科学省の大臣さえ寝耳に水の、一斉休校要請をしたものの、教育現場やすべての父兄を大混乱に巻き込み、慌てて記者会見とは名ばかりの朗読会を開催すると、あらかじめ決まっている記者の質問以外は無視して、さっさとご自宅へお帰りになった。
すべてが後手後手、というより、あきれてものが言えない総理であった。
3曲目。
Let It Be THE BEATLES
The Beatles – Let It Be 歌詞の意味と和訳
歌のチカラ、芸術のチカラが必要なのは、今。
「あるがままになさい」というメッセージだけでは、人は生きてはいけないけれども、音楽や小説、映画や美術が無ければ、人は生きる力を得ることができない。
今、ロックダウンの街で、人びとは、音楽や小説を、映画や美術を鑑賞することで、大いに心をふるい立たせているに違いないのだ。
アーティストなんて役に立たない連中だと思うのなら、音楽・本・詩・映画・絵画なしで検疫(隔離)期間を過ごしてみるといい。――スティーヴン・キング https://t.co/c4RU8elubc
— KIHARA Yoshihiko (@shambhalian) 2020年4月4日
ところが、それら藝術関係で文化を守り育てて来た人達もまた、瀕死の状態であえいでいる。
これもまた世界との格差が酷い。
今、ライブや演劇の公演は、事実上興行できない状態だ。
小演劇の劇団などは、モロに資金繰りにつまって解散のやむなきに至るケースも続出していると聞く。
志村けんは、命さえ失い、クドカンも感染してしまった。
まさに、神なき世界が現出している。
しかし、感染者数は毎日、最多を更新し、医療崩壊の危機が叫ばれ、本物のパンデミックは、始まったばかりなのかもしれないのだ。
カオス 甲斐よしひろ
カオス(混沌)の世界に生きる。
私は、自宅のシェルターを明日は抜け出し、仕事場へと向かう。
4月の慌ただしい季節は始まったばかりで、これからの一年間、パンの為に仕事をこなす義務を負うている。
誰が感染し、誰が死んだかも知らぬまま、薄暗い夜のとばりを自宅へと急ぎ、テレビのニュースでその日の出来事を知る。
パンデミックも何もなかったように、空虚な時間はうち過ぎるが、突然時計の針が止まった時、私はこの世にいないのかもしれない。
かつて、肩を叩いて酒を汲み交わした友も、いつか白骨となっているとも知らず、日々は刻まれてゆく。
神よ、われに明日はありや?
私は、その胸に問うて、やがて閑かなる眠りに誘われる。