新年、明けましておめでとうございます。
こんばんは。デラシネ(@deracine9)です。
今年最初は、未来への希望を託す歌、と題してお送りします。
話の流れで、タイトルには何の関係も無い曲もたくさんありますが、今年もよろしくお付き合いのほどを。
まずは1曲目。
未来への夢と希望を込めて。
リッスントゥザミュージック エレファントカシマシ
All Time Best Album THE FIGHTING MAN
- 発売日: 2017/03/21
- メディア: MP3 ダウンロード
太宰治ゆかりの井の頭公園。
歌詞の中に、井の頭公園が出てくる。
読書好きならご存知だろうが、あの太宰治は三鷹市に住んでいたから、この公園をよく散歩したんだ。
毎年、6月19日の命日には、三鷹市の禅林寺で桜桃忌が催される。
太宰治の墓はこの禅林寺にあり、その隣には太宰の敬愛した森鷗外の墓があって、二人の文豪が並んで眠っている。
こんなスポットはなかなか無い。
私も三鷹を訪れ、太宰治の旧宅から井の頭公園、玉川上水、禅林寺を歩いた。
禅林寺には、太宰治の言葉を書き込んだ短冊なんかを売っていた。
宮本浩次の詞には、文学のエキスが多分に含まれていて、こういうところも好きな理由だ。
2曲目。
空も飛べるはず スピッツ
紅白歌合戦。私の採点。
スピッツに、朝ドラの主題歌をオファーしたNHKだったが、ついに紅白歌合戦には出なかった。
エレカシも出たことだし、個人的には見たかった。
今回の紅白は、少し目玉がラグビーに偏り過ぎていたね。
ユーミンの「ノーサイド」も、国民的にはイマイチ盛り上がりには欠けた。
松田聖子のメドレーは、あんな低いキーで歌われたんじゃ聴く方のテンション落ちるだけだと思った。
個人的によかったのは、欅坂46「不協和音」とビートたけしの「浅草キッド」。
欅のあのダンスは迫力があって、見応え十分。
たけしは、下手ウマの部類にも入らないが、あんな真面目なたけしを見られてよかった。
一番は、この曲。
まちがいさがし 菅田将暉
まちがいさがしの歌詞 | 菅田将暉 | ORICON NEWS
圧倒的な存在感を放つ、新世代のアーティスト・菅田将暉。
この動画は、菅田将暉YouTubeオフィシャルチャンネルから貼り付けた。
菅田将暉の事務所、太っ腹だね。
通常、公式チャンネルの動画は、他のサイトに貼り付け不可になっているのが一般的なんだが、ちゃんと貼れた。
お礼に、菅田将暉の事務所社長をNHKが番組にしてるから、リンク貼っておくよ。
この曲は米津玄師提供で、米津の才能はホンモノみたいだね。
「レモン」「パプリカ」「まちがいさがし」と、時代の寵児というだけじゃない、普遍性を持った曲が作れるアーティストだ。
昨年は個人的に、とにかく菅田将暉に始まり、菅田将暉に終わった感がある。
「3年A組、今から皆さんは人質です」は、最近では滅多にない良いドラマだったし、全国 Zeppツアーもやったようだね。
私は昨年、菅田将暉の出演作品を毎日のように観ていた時期があった。
このブログでも「あゝ、荒野」 は紹介したが、他にも良いのがたくさんあった。
久しぶりに、魂を揺さぶられるようなアーティストに出会った気がするよ。
ライブにも是非行きたいと思っている。
おすすめの映画を2本挙げておく。
共に、純文学の映画化作品だが、圧倒的な存在感を放って役を自分のものにしている。
いつか菅田将暉特集をやりたいね。
次の曲。
花 –Memento-Mori- Mr.Children
Mr. Children - 花 -Mémento-Mori- 歌詞
ココロに花を。
私も相当に歳を取った。
馬齢を加えたに等しい、悔しい歳月を重ねた。
こうなると、そうそう未来に明るい夢ばかりを見てはいられない。
いずれは死に滅びゆく運命だとはわかっていても、年齢がやっとそれを知らしめてくれる。
そういう私に、この歌詞は骨身に滲みる。
櫻井和寿は、この曲を書いたとき、何歳だったのだろう。
調べるのも愚かな気がするが、若書きには違いない。
そっと、誰にも見られずとも自分の花を咲かそうと努力する。
そして、静かに散ってゆく。
それが世間一般の人生のあり様なのだろう。
だけども、オレはまだ終わらないぞ、なんて心の奥底では思っている。
それでもいいと思っている。
それが私の生きざまだから。
山田太一さんのこと。
しばらく、脚本家の山田太一さんの消息を聞かない。
山田さんは、私の人生の師と言ってもよい方だ。
一昨年か、もう物を書けないという記事が載って、しばらく経ち、何度か公の場に姿を見せられていたのだが、それからまたかなりの時間が経った。
おそらく山田先生は、老いた獅子のように、人前から消えられたのだろうと思う。
「早春スケッチブック」の沢田竜彦(山﨑努)が古色蒼然たる洋館に身を隠したように。
しかし、同世代に近い倉本聰さんが健筆でいらして、毎日その作品がオンエアされているから、週刊誌はそれを引き合いに面白半分の記事を書きたてる。
だが、そんなことはどうでもいい。
山田先生は、今、「冬構え」の支度を終えられ、静かに己の生と死に向き合っておられるのだと思う。
- 作者:山田 太一
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1994/03
- メディア: 文庫
今、世界は…。日本の防衛予算と餓死する子供たち。
海の向こうでは、また新たな戦争が起きようとしている。
アメリカが戦争をすれば、同盟国の日本は否応無しに戦争に巻き込まれ、テロの危険にもさらされる。
政権与党がアメリカに追従し、軍事費を年々増大させ、2019年の予算は、5兆2574億円。世界第9位。
かたや、飢えて死んでゆく子供は、世界に一千万人とも二千万人とも言われている。
5兆円を超える国家予算が、人殺しの道具である兵器や戦闘機に使われる意味はなんなのだろう。
莫大な国のお金は、人を救うために使う。これが本来の使い道ではないのか?
世界は、矛盾と混沌のなかで、激しく愛に飢えている。
I.L.Y.V.M. 甲斐よしひろ
I.L.Y.V.M.(アイ・ラヴ・ユー・ベリー・マッチ) /甲斐よしひろの歌詞
- アーティスト:甲斐よしひろ
- 出版社/メーカー: Universal Music LLC
- 発売日: 2016/08/03
- メディア: MP3 ダウンロード
混迷する世界のなかの愛。
この曲は、ただのラブソングではない。
世界に蔓延する恐怖におののきつつ、互いの愛を求め合う男と女がいる。
男女の愛のかたちにも、忍び寄るリアルな世界の現在(いま)が垣間見える。
ピュアでシンプルなラブソングもいいけれど、歳を重ねると、こんなラブソングがあってよかったと思う。
若い頃というのは、テメエの生きる術を打ち立てることだけで、もうイノチガケなんだ。
この厳しい世の中に立ち向かう身体と心を整え、確固たる自分の世界を作り上げなくては生き抜いてはいけない。
だから、私も若い頃は、社会や政治などには、まったく関心がなかった。
歳を重ねて、なんとか生きる術を心得てから、ようやく社会のことに目が向くようになった。
次の世代に、少しでもいい世の中を残してやって、死にたい。
そう思うようになった。
老いることは、すべてが悪いことじゃない。
山田太一さんのドラマを観ていると、そんなメッセージが随所に伝わってくる。
老いることで、初めて見えてくることは、たくさんある。
死があるからこそ、限られた命を大切にしようと思える。
そう気づいたここからが、本当の生きる価値なのかもしれない。
これがキレイ事だとは、百も承知の上である。
人間は、本来自分本位な生き物だ。
それでも、よい心をも持ち合わせているのが人間だ。
出来ることをしたい。
最近、私はそんなことを思っている。
それでは、最後の曲。
これを聴きながら、本日はお別れです。
お休みなさい。
風に吹かれて エレファントカシマシ
風に吹かれての歌詞 | エレファントカシマシ | ORICON NEWS
Photo: 日本ユニセフ協会公式サイトより。