MIDNIGHT HERO

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J.POP 70年代の名曲選。中島みゆき編。私の声が聞こえますか。

りばいばる [EPレコード 7inch]

こんばんは。デラシネ(@deracine9)です。

本日は、ついに中島みゆき特集です。

 

1曲目。デビュー曲。

アザミ嬢のララバイ

アザミ嬢のララバイ(リマスター)

アザミ嬢のララバイ(リマスター)

  • 中島みゆき
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

孤高の歌姫、ついにサブスク解禁。

10代から半世紀にわたって聴き続けてきた、シンガーソングライター。

なのに、何故、ここまで単独での特集をやらなかったのか?

答は簡単。

 

長いこと、みゆき様のオリジナル動画というのが、YouTubeには、アップされてなかったからなんですよ。

だから、どれもカヴァーしている人の動画ばかり。

 

このブログの「中島みゆき」のカテゴリー記事を、読んでもらえばわかりますが、結構な数書いて曲も紹介しているんです。

 

でもシングルに限っては、昔はカヴァーしている方の動画だったのが、今はオリジナルに差し替えています。

 

YouTube公式チャンネルに連動して、サブスクもシングル曲だけが解禁になったのですね。

そういう訳で、ようやく、みゆき様特集が可能になりました。

アザミ嬢のララバイ

アザミ嬢のララバイ

  • YAMAHA MUSIC COMMUNICATIONS CO., LTD.
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デビュー曲で、これは外せないだろうと。

ですが私にとって、みゆき様の真骨頂は、アルバム💿にあると思うのです。

 

もちろんシングル も素晴らしいのですが、それ以上に‼️

アルバム にはいい曲が、たくさんありますよ。

それで、まだYouTubeやサブスクで聴けない曲も、たくさんこれから紹介しようと思います。

 

しかし、私はみゆき様のシングル、ホントに好きなんです。

80年代の初め、まだみゆき様のベスト盤が出ていない頃です。

 

なんとカセット・テープ限定「中島みゆき・A面コレクション」というのが、発売されました。

それには、赤盤と青盤の2本あって、もちろんこれはビートルズに倣ったのでしょうが、赤はA面の曲、青はB面の曲が収録されていました。

 

当時、私は貧乏学生でした。

赤だけ買いました。

 

「アザミ嬢のララバイ」から「誘惑」までの12曲。

これは、テープが擦り切れるほど聴きました。

 

その後、社会人になって、中島みゆき「singles 」というベスト盤が出たんです。

そこでようやく、B面を聞いた訳です。

 

だから、A面コレクションの12曲は、めちゃ好きです❤️。

「アザミ嬢のララバイ」を始めとする初期の曲は、当時のみゆき様の生活振りを、彷彿とさせます。

 

みゆき様は、自分の歌は私小説ではない、つまり全部フィクションだとおっしゃってますが、深夜の繁華街を歩いたことの無い人には、絶対書けない歌です。

 

新宿、ゴールデン街がよく似合う、とみゆき様は、甲斐よしひろのサウンド・ストリートにゲスト出演されて、自画自讃されていました。

 

このブログで紹介している稲葉喜美子さん(通称:Maria様)の歌も、夜の世界の女の人が描かれています。

「日の出町ブルース」「26時」、たくさん良い曲があります。

タイトルで、なんとなく分かります。

 

繊細でナイーヴ、女性の心の綾を歌ったその世界は、独特で唯一無二。

稲葉喜美子」カテゴリー記事にありますので、どうぞ聴いてみてください。

日の出町ブルース

日の出町ブルース

  • 稲葉喜美子
  • シンガーソングライター
  • ¥255
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「時代」と「アザミ嬢のララバイ」が入った1stアルバム「私の声が聞こえますか」

ここに、「中島みゆき」という稀有な歌姫が誕生したのです。

 

この中では「海よ」が特に好きです。

私の声が聞こえますか【リマスター(HQCD)】

2曲目。

こんばんわ

こんばんわ

こんばんわ

  • 中島みゆき
  • J-Pop
  • ¥255
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様々な人間の心情になり変わる、極上のみゆきワールドへ。

これが「時代」に次ぐ3枚目のシングル。

ちょっと、ビックリしました。「時代」とのギャップがあって。

 

でも、これがみゆき様の、真骨頂なんですよ。

飲んだくれの、あちこちをふらふらしては、この酒場に現れる女性が、ホントに語りかけてくる、そんな感じです。

 

そういう人間のネガティブな心情を、いろんな人に憑依して書けるのです。

 

かと思えば、「時代」や「ファイト!」のような心温まる応援歌も。

「タクシー・ドライバー」「狼になりたい」のように、生活者の心根を代弁するかのような歌も。

「世情」「地上の星」のように、人間を俯瞰し、人生を達観したような歌も。

 

人間を見る眼がしなやかで、人への愛情が、歌の底流にあります。

 

どんな人の気持ちにも寄り添えるから、悪魔にも天使にも成り代わって、その人の心情になって、言い当ててあげられる。

 

なんて素晴らしい才能でしょう。

 

「こんばんわ」は、アルバムに収録されてません。

だから、このカセットで初めて聴いた訳ですが、心に残るんです。

特に、サビが。

あれから何をやってもうまくはいかず あの街この街渡ったよ

ここが頭から離れず、口をついて歌ってしまいます。

 

誰にもこういう時や気分って、あると思うんです。

これを初めて聴いた自分が、そんな感じだったから、なおさら残っているんでしょう。

こんばんわ[EPレコード 7inch]

夜風の中から

夜風の中から

夜風の中から

  • 中島みゆき
  • J-Pop
  • ¥255
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続くシングルは、「夜風の中から」。

これもめちゃ好き。名曲です。

 

「こんばんわ」に連なる路線の曲。

こちらは、サビがとても印象的な、覚えやすいメロディです。

 

この曲が入った2nd アルバム「みんな去ってしまった」

この中では、B 面に入っている「忘れられるものならば」。

これが好きです。

みんな去(い)ってしまった【リマスター(HQCD)】

ホームにて

ホームにて(リマスター)

ホームにて(リマスター)

  • 中島みゆき
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この曲は、3枚目のアルバム「あ・り・が・と・う」に収録。

のちに「わかれうた」のB面に収録。

 

このアルバムは、みゆき様の画期です。

楽曲も歌唱力も、ワンランク上がった感じです。

 

「朝焼け」「ホームにて」「店の名はライフ」

などなど、洗練された名曲が並び、声の使い分けもまた素晴らしい。

 

「店の名はライフ」の歌詞は、またまた画期的でした。

よくこんな歌詞が思い浮かぶなぁというね(^^)。

店の名はライフ おかみさんと娘 親娘でよく似て見事な胸

店の名はライフ 三階は屋根裏 あやしげな運命論の行き止まり

 

以前も書きましたが、このアルバムには、若き日の坂本龍一が、スタジオ・ミュージシャンとして参加しています。

のちのち「オールナイトニッポン」で、教授のエピソードを披露されていらっしゃいました。

あ・り・が・と・う

続いて、私がみゆき様と出会った超名盤が登場します。

わかれうた

わかれうた

わかれうた

  • 中島みゆき
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中島みゆき、というシンガーが、一躍、全国区になったのは、この曲が契機でしょう。

 

当時のオリコン1位を獲得。

始まったばかりのTBS 「ザ・ベストテン」の第1回放送で、4位にランクインしていました。

TV出演は、夜のヒットスタジオとコッキー・ポップの二度。

 

この曲は、音楽的にも、当時の歌謡曲の作曲家とは一線を画すと言われていました。

そして翌1978年、4th アルバム「愛しているといってくれ」がリリースされます。

 

私が初めて聴いた、みゆき様のアルバムがこれでした。

最初は友人から借りたのですが、すっかりハマってアルバムを買いました。

 

全編がすべて名曲、弛むところが無い、これが完璧な名盤と言えるものでしょう。

トータル・アルバムとしても、最高でした。

 

「怜子」「海鳴り」「ミルク32」「おまえの家」…。

これらは、アコースティック・ギターの弾き語りに打ってつけ。

のちにギターが弾けるようになって、よく下宿で弾いてました。

 

このアルバムだけで、ストローク、アルペジオ、スリーフィンガー、3つの奏法が練習できます。

ギター練習中の方にもおすすめなアルバムです。

 

これが私の愛用する、4台目のアコギ。ヤイリです。

K.Yairi RF-65RB アコースティックギター フォークギター (Kヤイリ RF65RB)

K.Yairi RF-65RB アコースティックギター フォークギター (Kヤイリ RF65RB)

 

参加したミュージシャンは、ドラムス・つのだひろ、ベース・後藤次利、ピアノ・坂本龍一、パーカッション・斉藤ノヴという納得の強力布陣。

名盤となったのも、うなずけます。

 

この中の「世情」は、当時のドラマ「3年B組金八先生」のパート2で使用され、私の世代には、強烈なインパクトを残しました。

 

このアルバムが起点となって、その後の「親愛なる者へ」「生きていてもいいですか」というオリジナル・アルバムが続きます。

私的には、この3枚を「わかれの3部作」と勝手に命名しています。

 

ですから、この3枚をもって、中島みゆきの70年代は終わると考えています。

のちの2枚には、シングル曲が無いという事。

それも、この仮説の根拠です。

 

この2枚にも「狼になりたい」「泣きたい夜に」「蕎麦屋」などなど。

いい曲はたくさんあるので、どうぞお聴きくださいませ。

愛していると云ってくれ【リマスター(HQCD)】

続くシングル「おもいで河」のB 面。

ほうせんか

ほうせんか

ほうせんか

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さて、この時期のみゆき様には、ふたつのお仕事が加わります。

オールナイトニッポンのパーソナリティに。

1979年のことです。

同じ北海道出身の、松山千春のオールナイトニッポン月曜第一部。

そのあとを受けて、みゆき様が登場しました。

 

第1回から聴いたと思いますが、まあ、驚きました‼️

みゆき様が、こんなおしゃべりをするのかと❣️

 

時には、というか、ふつうにお下品なネタも。

 

特に、大笑いしたネタがありまして。

リスナーからのハガキ(当時はメールではありません)を読み上げたみゆき様。

〇〇の公衆トイレには、『よう来たな、まあ座れや。』と書いてある。

これには、読んだ本人も大爆笑。

全国から笑い声が聴こえてくる感じでした。

 

いまだに、このネタはトイレや、ネット上に存在しています。

(実際に公衆トイレで、これを目撃しました。)

しかるに、大元はこのときのみゆき様か、と考えめぐらすこの頃です。

ソングライターとしての書き下ろし。

これは研ナオコへの楽曲提供から始まって。

日吉ミミ、小柳ルミ子、加藤登紀子、桜田淳子などなど、多数のシンガーへ。

 

これが、最初のセルフカバーアルバム「おかえりなさい」となりました。

それ以降、21世紀にかけて、他のシンガーへの楽曲提供が続くのはご存知のとおりです。

 

さて、ここまで長々とお読みいただき、ありがとうございました。

 

最後に。

中島みゆきというシンガーは、ファンには特別な存在なのです。

この70年代の名曲特集は、吉田拓郎でもやりました。

ですが、みゆき様の場合は、時代性にまったく左右されないところがすごいと思います。

 

たくろうは、もともとみゆきの憧れの存在だった人。

その拓郎が書けなくなった時、拓郎に曲を書いて歌ってもらったという。

まさしく稀有なシンガーです。

 

ブレが無い彼女の世界は、本当に感動がたくさんつまっています。

 

次は、中島みゆきの名曲選・80年代編へと続きます。

 

最後の曲です。

これだけが公式チャンネルのものでは無いので、いつまで存在しますか。

 

それでは、新春よき初夢を。

おやすみなさい。

時代

Singles【リマスターBlu-spec CD2】(Blu-spec CD2 3枚組)

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親愛なる者へ【リマスター(HQCD)】