MIDNIGHT HERO

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放送禁止歌の名曲選。

RC SUCCESSION 01

こんばんは。デラシネ(@deracine9)です。

今回は、放送禁止歌の特集です。

 

放送禁止歌については、森達也氏の優れたドキュメンタリーがあります。

それを是非観て頂きたいと思うのですが、アップされていた動画が削除されてご覧頂けなくなりました。

版権者諸兄は、ソフト化するなりして世に出して欲しいものです。

 

このドキュメンタリーは書籍化もされてます。

興味のある方はどうぞ。

そのかわりに、と言ってはなんですが、面白いので、なぎら健壱と坂崎幸之助のフォークの歴史理論動画を貼っておきます。

フォークソングの歴史。 なぎら健壱、坂崎幸之助

悲惨な戦い

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  • なぎらけんいち
  • シンガーソングライター
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

悲惨な戦い

放送禁止歌とは?

簡潔にいうと、その根拠となるものは、あくまでも日本民放連盟の作った「要注意歌謡曲指定制度」というガイドラインに過ぎず、法的拘束力はおろか何の強制力もないということです。

 

しかし、そういう曲の中には未だ、自主規制されているものも多く、実際に放送されなかったり、CDから外されたりする曲があるのです。

 

 理由もわからず放送禁止になって、それはガイドラインのどこに該当するのかも、よくわからない。

そういう曲だからこそ、聴いてほしい名曲は、たくさんあるのです。

 

 まずは、1曲目。

イムジン河     フォーククルセダーズ

イムジン河

イムジン河

  • ザ・フォーク・クルセダーズ
  • J-Pop
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  • provided courtesy of iTunes
イムジン河

イムジン河

  • アーティスト: ザ・フォーク・クルセダーズ,朴世永,サトウハチロー,松山猛,青木望,ありたあきら
  • 出版社/メーカー: SPACE SHOWER MUSIC
  • 発売日: 2002/03/21
  • メディア: CD
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この曲は、森達也氏のドキュメンタリーにもありましたが、政治がらみなんですね。

この曲の解説は、下のサイトに詳しいです。

でも、朝鮮半島の北と南に、戦争のために分裂した国の人々の悲しみを、これほど哀切に歌っている歌はない。

 

なぜ、歌ってはいけないのか?   

加藤和彦をはじめ、フォークルのメンバーは憤りを覚えたと思いますね。

次の曲。これも、哀しく、愛おしく、切ない名曲です。

チューリップのアップリケ    岡林信康

チューリップのアップリケ

チューリップのアップリケ

  • 岡林信康
  • J-Pop
  • ¥255
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チューリップのアップリケ

チューリップのアップリケ

  • アーティスト:岡林信康
  • 出版社/メーカー: BLOW UP
  • 発売日: 2013/12/18
  • メディア: MP3 ダウンロード

 これは、もう20年近く前に桑田佳祐が、「歌謡サスペンス劇場」というライブでカバーしているのを、民放のテレビでやっていました。

ということは、もう解禁なのでしょう。

大竹しのぶなども歌ってるみたいですね。

 

当時、放送禁止とされた理由は、お父ちゃんが靴職人で、この職業が被差別部落の人間であることを想起させる、とされたからのようです。

 

このときの桑田佳祐のカバーには、本当に感動しました。

一人紅白の前からこういうカバーをやっていたんですね。

 

それでは次の曲。 

  ペニーレインでバーボンを     吉田拓郎

今はまだ人生を語らず [12" Analog LP Record]

今はまだ人生を語らず [12" Analog LP Record]

今はまだ人生を語らず [12" Analog LP Record]

この曲は、未だにCBSソニー(現・ソニー・ミュージック・エンターテイメント:略称 SME )が自主規制しており、CD化もされていません❗️

この名曲が、です。ですから、音楽配信サイトや配信サービスにも、この曲が収録されたアルバム名を謳っていながら、この曲が入っていないのです。

 

この会社が25年ほど前に、CD選書というシリーズで、過去の名盤をCD化したことがありました。

そのとき、私はショップで「今はまだ人生を語らず」のCDを手にして、当時はまだ金がなかったから、この次来たら買おうと思って、翌々日、ショップに行ったところが、なかったのです。

そのときは、売り切れか、とあきらめ、事の真相を知らないまま、入荷を待っていたのですよ。

ところが、待ちあぐねて、やっと出たのは、「今はまだ人生を語らず」ではなく、「吉田拓郎ベストコレクション」というCDでした。

これです。

ベスト・セレクション

ベスト・セレクション

Amazon

自主回収の謎。

なぜだ、なぜ? 「元気です」「お伽草子」「LIVE'73」は出したのに、なぜ?  

実は、CDは発売わずか数日で、店舗から自主回収されていたのです。

そして、再び日の目を見ることがなかった。

 

その理由は、次の歌詞。

テレビはいったい誰のためのもの  

見ているものはいつも つんぼさじき

この、つんぼさじき、が原因だったのです。

 

2006年のつま恋で、拓郎が封印されていたこの曲を1曲目に歌ったときは、「つんぼさじき」は「蚊帳の外で」に置き換えられていました。

このときはNHKが生中継していたのです。

 

拓郎がつま恋で、この曲を1曲目に選んだ理由は、明白ですね。

このお蔵入りした禁断の曲を、国民の視聴料から運営されている NHK の生放送で、初っ端に歌うという、拓郎ならではの粋な図らい、叛骨精神の表れでしょう。

 

これは私の憶測に過ぎませんが、拓郎がCBSソニー時代に出した曲の版権は現・SME が握っていると思われます。

拓郎は、CBS ソニー時代の曲は、ひらがなの「よしだたくろう」名義で出されています。

 

音楽配信サービスを利用している方はお分かりでしょうが、拓郎のアーティスト名は、「吉田拓郎」と「よしだたくろう」のふたつに分かれて存在します。

 

ひらがな表記のたくろう名義上にあるのは、CBSソニー時代のアルバムのみ。

つまり、拓郎は版権を持っていないのではないかと思えるのです。

ここで私の矛先はレコード会社に向かうのです。

CBSソニーの腰抜け、CDくらい堂々と出せよって‼️

 

そして、今も。

配信サイトのアルバム名は、「今はまだ人生を語らず」となっているのに、この曲は排除されています。

「ペニーレインでバーボンを」の入っていないアルバムは、「今はまだ人生を語らず」ではない‼️

 YouTube にアップしてくれた人、ありがとう。

 

(追記)

近頃、配信しているアルバムタイトルは、「今はまだ人生を語らずー1」となっています。

「ー1」を付けて、この曲が入っていないことを暗示しているわけです。

何たる小手先だけのまやかし、小細工を弄するのでしょう❗️

どこまで、リスナーを馬鹿にするつもりでしょうか❗️

今はまだ人生を語らず

今はまだ人生を語らず

  • アーティスト:吉田拓郎
  • ソニー・ミュージックレコーズ
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 上が瞬時に回収されたCD。このアマゾンのレビューを読んでみて下さい。みんな想いは同じです。

 

その後、この曲はたくろうの「今はまだ人生を語らず」に収録され、配信されています。

詳しくはこの記事に書いています。

では次の曲。

ラヴミーテンダー     RCサクセション

これは、反核・反原発の歌ですね。

それが、なぜ放送禁止になってしまうのか?  

不思議ですねぇ。

 

忌野清志郎は、福島をちゃんと警告していたんです。

このアルバムの「サマータイムブルース」もそうですね。

政治的なプロテストソングがみんな放送禁止になってしまったら、日本は言論の自由の無い国になってしまう。

もう、なってしまったのか?

サマータイムブルース     RCサクセション

では、最後の曲。

 名もなき詩  Mr.Children

これは、言うまでも無いミスチルの名曲です。

この歌詞も、当初問題になりました。

"僕はノータリン"  の歌詞が、テレビドラマの主題歌であったにもかかわらず、ドラマでは歌詞を差し替えて使われました。

 

桜井は、1996年のミュージックステーションで、歌詞テロップを無視して、原歌詞のまま歌ったそうです。

しかし、NHK「SONGS」ではテロップも出て、歌詞どおり歌っていました。

時代が変わったということでしょうか?

 

なのに、なぜCBSソニーは、拓郎のこの曲を世に出さないのか?  

自主規制にもほどがあるとは思わないのか?  

拓郎に差別の意図がなかったことは明白ではないか?

深海

深海

  • TOY'S FACTORY
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差別の隠ぺいが、新たな差別を生む。 

過去の芸術作品でも、現代の感覚からすれば、差別用語とされる言葉が使われている作品はたくさんあります。

しかし、それは普通の民衆の心に、差別意識があったからこそ存在していたのです。

 

それらの言葉を見聞きすることによって、心に傷を負う方がいたとしたら、それは勿論悲しいことです。

そのためには、一般の方が多く触れることの多いテレビやラジオなどで、規制することも、あながち間違っているとは言えないでしょう。

 

しかし、過去の芸術性の優れた作品に、明白な差別の意図がなく使われている言葉があるならば、それがなぜそのように一般化し存在するのかを考え、差別の歴史に正面から目を向けることこそ必要なのではないでしょうか?

 

過去の差別語を歴史から抹殺してしまうことは、差別の存在を見て見ぬふりをすることと同じで、何の解決にもならないのではないでしょうか?

 

寝た子を起こさないために、差別の存在をなかったものとするなら、それこそ差別を助長することではないですか?

 

だとすれば、そのような作品を一部の愛好者が求めるCD などのメディア化すらしないというのは、実に一方的で、世間の非難から逃れたいためだけと言われても仕方がないのではないですか?

 

過去の歴史を否定して見ないようにするということは、あらゆる事柄において、感心できる態度ではありません。

 

まだまだ、こんな憂き目にあった曲はあるのです。

みなさん、どう思われますか?     

名もなき詩

名もなき詩

  • Mr.Children
  • J-Pop
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  • provided courtesy of iTunes
名もなき詩

名もなき詩