MIDNIGHT HERO

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奈緒、松田龍平主演。警視庁国際捜査係の刑事と通訳人のバディドラマ「東京サラダボウル」。外国人はすべて敵とみなす排外主義にNO と言う。

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こんばんは。デラシネ(@deracine9)です。

本日は、東京ドラマ・アウォード 2025 作品賞を受賞したドラマ「東京サラダボウル」をご紹介します。

黒丸・原作のマンガを、NHKがドラマ化。

放送は、2025年初頭。

今、世間で注目の外国人問題に切り込んだ、旬なドラマ。

 

ドラマは、バディもののエンタメ。

だが、そこには深刻な在日外国人差別や、排外主義の世相が背景にある。

 

原作は「クロサギ」で知られる黒丸氏。

ドラマは、オリジナルのプロットにかなり忠実で、しかもより面白く仕上がっている。

 

そういう意味では、原作マンガもかなり質が高いと言えるだろう。

見どころとストーリー。

主演は、人気・実力共に超一流となった松田龍平と、同じくメキメキ頭角を現した奈緒。

 

特に奈緒は、私と同郷・福岡市出身で、朝ドラ「半分、青い」の頃から注目していた。

今では、本格的にドラマ、映画の主役級で活躍する女優に。

本作「東京サラダボウル」では、東京ドラマアウォード2025 主演女優賞を受賞した👏🥇。

 

その二人が共演し、両者の魅力満載なので、ファンの方は観て損はない。

奈緒が演じるのは、警視庁東新宿警察署国際捜査係に配属されてまもない女性刑事、鴻田麻里。

 

トレードマークは、緑色に染めたレタスのような頭髪。

これは捜査に必要だから、とドラマの中で言っている。

 

アジア系グルメが大好きで、その食べっぷりがお見事だ。

取調べでは、外国人の好きな飲食店の情報を仕入れるアジアン・グルメ通。

 

仕事っぷりは、外国人の立場から推理、行動し、事件を解いてゆく。

それが名人芸のようにハマっている。

松田龍平演じるのは、警視庁通訳センターに所属する中国語通訳人・有木野了。

 

出会ってすぐに、鴻田麻里から「アリキーノ」と呼び捨てにされるが、文句も言えないクール・ガイだ。

 

そして、ドラマの核となる有木野の過去。

 

彼は、元警視庁・上麻布署の刑事だった経歴を持つ。

そのときのある事件が、彼を他人から距離を置く人間にした。

 

いったい、何が彼を変えてしまったのか…。

 

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外国人を取り巻く犯罪の現場を描く。

警視庁の通訳人は、外国人が絡む事件で、その通訳を担当する。

そのため、通訳センターから本庁や各警察署の国際捜査係に派遣される。

 

通訳をする外国人は、被疑者ばかりとは限らない。

事件の被害者や参考人、その他さまざまだ。

 

原作マンガでは、一般社団法人・関西司法通訳養成所の清水真氏という専門家が監修をしている。

ドラマ化に当たっても、NHKは厳密なチェックをしたことだろう。

 

ドラマやドキュメンタリーに関して言えば、NHKはこうしたプロ集団のリサーチに非常に強く、優れている印象がある。

ドラマで描かれる犯罪は、様々だ。

密売、窃盗、麻薬所持、etc …。

 

だが、すべて外国人だけが手を染めた犯罪ではない。

犯罪の見本市のような国際捜査でも、どこかで日本人が関わっている。

 

ドラマはフィクションだが、現実もおそらくはそうだろう。

 

正規のルートで入国したとしても、外国人だけの責任とは必ずしも言えない理由で、在留資格を喪失するケースがあるのだ。

そうして彼らは、オーバーステイしたまま、日本での就労機会を求める。

 

そのうち、いつしか彼らは日本の犯罪者集団と出会い、犯罪の加害者であると同時に被害者ともなり得てしまう。

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外国人労働者雇用の現実。

この数十年、日本の人口が激減してゆく中、安い賃金で働く人材を雇用したい企業が増加した。

政府はそれに安易に迎合し、外国人労働者の雇用機会を増やす政策を取ってきた。

 

彼ら外国人は、その政策の犠牲者とも言える。

 

きつい、きたない、危険。

その3K 労働に従事し、多くの外国人が日本人の代わりに働いてきてくれた。

今後、ますます日本の少子高齢化は進む。

否が応でも、日本は外国人労働者に頼らざるを得ない。

 

それが現実だ。

にも関わらず…。

 

日本の格差社会は進み、現在の生活に不満を持つ人々が増大してきた。

彼らの不満は、他者、外国人への差別へと向かっている。

 

外国人差別、排外主義の横行は、もはや目に余る。

差別のための差別。排外主義のための選別。

 

それが政治にまで及んできた。

こんにちの、極右排外主義政党の台頭である。

 

危険は、平和主義や自由主義にまで及ぼうとしている。

もはや看過できる状態ではない。

感情が支配する妄想ではなく、真実は個々の人間の生にある。

「東京サラダボウル」が描く鴻田麻里は、制度や法律、差別や憎しみによって「こぼれ落ちた」外国人たちを掬うことをやりがいに感じている。

 

それぞれの人間の生は、一人一人を見つめることでしか感じ得ない。

 

「外国人」とかの一括りの対象への感情的妄想では、誰も隣人を理解することはできない。

 

そういう意味では、犯罪組織の方が、ずっと現実を捉えている。

犯罪による利益の獲得のために、外国人であろうと日本人であろうと、差別は無いからだ。

 

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今は、日本の首相が隣国の敵意を煽り、国益を損なうような時代だ。

一国の総理の、隣国が今にも攻めてくるかのような妄想に踊らされてはいけない。

時代の妄想に振り回されるのは、愚かなことだ。

 

ドラマや映画などの芸術作品は、個々の生を見つめることで成り立つ。

そこには、集団的誇大妄想を見つめ直す視点が込められている。

 

敵意には、敵意が報いる。

愛情には、愛情が報いる。

 

日本人は、いま一度、この真実を知らなくてはならない。

そうしなければ、自らを滅ぼすのみだ。

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