こんばんは。デラシネ(@deracine9)です。
本日は、やさぐれ男とあばずれ女の恋の歌、と題してお送りします。
思春期の若い子には、なるほど、年配の方々には、あゝ、わかるわあってな感じの特集です。
まずは1曲目。
こんな感じの歌では、かなり古い歌です。
私の世代の歌なんで、どれも古いんですが。
プカプカ 西岡恭蔵
- アーティスト: 西岡恭蔵
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2012/10/03
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (1件) を見る
1972年リリースの この曲は、たくさんの人がカバーしてます。
この時代のフォークソングの中でも、スタンダードナンバーです。
この曲には、モデルになった人がいたのですね。
「プカプカ」をカバーした人の中でも、異彩を放ったのは原田芳雄です。
とにかく、若い頃の原田芳雄はカッコいいあんちゃん。
桃井かおりや松田優作など、規格外の才能を持った役者やシンガーに慕われていました。
プカプカ 原田芳雄
以前、吉田拓郎のカバーバージョンの特集をやったとき、フォーク・ロック系のアーティストはオリジナルを尊重するみたいなことを書きましたが、正確に言うと、こういうスタンダードな曲は、みんなで大いにカバーし合ったんです。
この時代は、若者誰もが歌える歌を、学生集会やなんかで歌ってたわけで、岡林信康の「友よ」なんかは、その定番だったのです。
当時のフォークは、民衆の歌として、社会的メッセージを込めるもので、誰もが歌える歌でなければ意味がなかったという側面があります。
三上寛が、藤圭子の「夢は夜ひらく」の替え歌を歌って大いに受けたのは、歌謡曲に社会的メッセージを乗っけてパロったからで、それがメッセージ・フォークの時代だったのです。
吉田拓郎の新しさは、フォーク・ロック系のシンガーが決して歌わなかった歌謡曲をそのままカバーしたり、歌謡曲の歌手に楽曲提供を行ったことにあったのです。
ついでですから、三上寛の「夢は夜ひらく」も聴いてみましょう。
夢は夜ひらく 三上寛
まあ、すごい迫力、破壊力があります。
現在は、ギター1本で歌うというシンガーに、竹原ピストルという人がいますが、その原型みたいなものです。
1970年代初頭は、そういうフォークとポップスの源流となったアーティストがひとつの大きなうねりとなって、交流し刺激し合っていた時代でした。
当時は、URC (アングラレコードクラブ)やベルウッド(第1期)というレーベルがありました。
そこに所属していたアーティストのベスト盤がこの下のやつです。
このメンツをみても、彼らがその後のJ・POP にいかに大きな影響を及ぼしているかがわかるでしょう。
この2つのベスト盤は、必聴ですよ。
- アーティスト: VARIOUS ARTISTS
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2017/07/19
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る
- アーティスト: オムニバス,はっぴいえんど,大瀧詠一,細野晴臣,あがた森魚,西岡恭蔵,友部正人,ごまのはえ,加川良,南正人,高田渡,小室等,六文銭,山平和彦,ザ・ディランII,中川五郎,いとうたかお,矢野顕子
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2017/04/26
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る
では次の曲。
10ドルの恋 憂歌団
これは、商売女に貢ぐ男の話です。
江戸時代の吉原遊郭を題材にした「三枚起請」という落語がありますが、いつの時代にも、こういう関係はあるということですな。
クドカンが、ドラマ「タイガー&ドラゴン」で取り上げてます。
見てない方はどうぞ。
これは、甲斐よしひろのカバーがいいので、おすすめです。
これはライブ音源ですが、カバーアルバムの方はもっといいです。
このアルバムは今までも相当プッシュしてますが、いいんですよね。
「ユエの流れ」「サルビアの花」も入ってます。
次の曲。
これも、商売女の歌です。
日の出町ブルース 稲葉喜美子
この曲は忘れもしない、1983年、NHK–FM 甲斐よしひろのサウンドストリートの、復帰第1回目にかかった曲です。
1980年9月以来、2年半のブランクの後だったんで、この回で甲斐が紹介した稲葉喜美子と佐々木好は忘れられないシンガーです。
このブログでも、何度か稲葉喜美子さんの歌は紹介してますが、一度ライブに行きたかったです。
「26時」「サンダル予報」といい歌がたくさんあります。
甲斐よしひろのサウンドストリートの、ゲストでも出演されていました。
では次の曲。
鉄爪(ひきがね) ツイスト
- アーティスト: 世良公則&ツイスト
- 出版社/メーカー: YAMAHA MUSIC COMMUNICATIONS
- 発売日: 2017/10/21
- メディア: MP3 ダウンロード
- この商品を含むブログを見る
これは、ベストテン世代にはお馴染みの大ヒット曲です。
その後、世良公則は役者でもよく見かけるようになります。
でも、やっぱりこの頃が輝いてました。
この曲をレコーディングのとき、弾いているのは芳野藤丸だったとかいう話も聞きますが、まあサポートメンバーですから。
レコード音源のリードギターを聴くと、超絶上手いんで、やっぱり藤丸かなと思っちゃいます。
まあ、そういう時代だったということです。
「あまちゃん」の影武者ネタを彷彿させる話です。
次の曲。
Brand new my lover Mr.Children
Brandnew my loverの歌詞 | Mr.Children
この意味深な歌詞、いいですね。よく聴くとすごい歌詞です。
桜井和寿の、引き出しの多さを感じさせます。
この曲は、日本人が作ったロックとは思えないですよ。
女に溺れるモチーフは、洋楽でもたくさんありますが、いいですね、これ。
それでは、最後の曲です。
本日は、じっくり堪能できる、男と女の歌の特集でした。
これを聴きながら、お別れです。おやすみなさい。
昨日のように 甲斐バンド