こんばんは。デラシネ(@deracine9)です。
本日は、時代を撃つ、社会風刺の歌と題してお送りします。
それでは、1曲目。
今の歌人(うたびと)に、この曲を捧げたいと思います。
ロックン仁義 タイマーズ
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この詞のとおり、世の中は、何も変わっていないよ。
少し、歴史を遡ってみましょう。
世相風刺の芸術は、古い昔からありました。
美術では「鳥獣戯画」。
蛙やうさぎが擬人化されて、人間界の愚かさを嗤ったものです。
描かれたのは、平安末期から鎌倉初期と言われています。
これは、日本最古の漫画と言われ、手塚治虫の「火の鳥・乱世編」にも登場します。
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2曲目。
これを風刺と思わず、まともに取らないでくださいよ。
デーデ エレファントカシマシ
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立看板のルーツ「ニ条河原落書」というのもありました。
これは、鎌倉幕府が滅びたあと、後醍醐天皇が始めた「建武の新政」の世相を風刺したものとして有名です。
まぁ、江戸時代以前の時の権力者は、権力を手中に収めたら、やりたい放題ですから、相当な人格者でなければ、ロクなことはやっていません。
ですが、後醍醐天皇は、歴代天皇の中にあって、知性と実行力に溢れた、孤高の存在でありました。
後醍醐帝から権力を奪って室町幕府を開いた足利尊氏も、その人格に尊崇の念を抱いて、後醍醐天皇の薨去のあと、菩提を弔うため天龍寺を建立したほどです。
しかし、実質的に社会を動かしているのは武家であったにもかかわらず、自分の理想にこだわり、公家を重んじ、天皇自ら政治を行うことに、拘泥した。
そうなると、実力者である武家の棟梁で、源氏の由緒正しい血統を受け継ぐ足利尊氏には、どうあがいても勝てなかった。
これは、目の前の現実を直視せず、時代錯誤な自身の理想に殉ずることになった政治家の、最たる例でしょう。
あるべき姿としての理想は、理想として、掲げるべきだと思います。
しかし、政治家に求められるものは、現今の社会を少しでも良くし、未来の社会にバトンを渡すことです。
そうすれば、民に支持される。
しかし、民の求める現実の損得だけで政治をやってもらっては、今だけはよくても、次世代へつながる社会は作れるのか?
私は、利益誘導型の昨今の政治に、危ういものを感じています。
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民主主義の根源にあるもの。
この曲が歌ってるみたいに、憲法改正やら、消費税増税やらを勝手にされたら、たまったもんじゃない。
政治家に、嘘はつきものです。
正直者の政治家など、一人もいないと断言できるでしょう。
政治家が目指すものは、権力です。
世の中を自分の思うとおりに動かしたい、その一念です。
だから、権力闘争をやる。
つい最近まで、文明国と言えども、これを腕力でカタをつけていた。
それを、議会制民主主義というシステムを作って、ともかく殺し合いではなく、話し合いでカタをつけるようにした。
これは、大きな進歩です。
しかし、話し合いとは言っても、権力闘争の本質は、相手を打ち負かすことが第一の目標ですから、言葉での殴り合いになるのは、致し方ないことです。
それを、テレビにインタビューを受けている若者が、相手の足の引っ張り合いはやめて欲しい、などというのは、人間の本質をまったくご存知無いからです。
まだ、このシステムが歴史上に生まれてから、二百年ほどしか経っていない。
人間は、それほど賢くはない。
ときに賢くもあるが、愚かなること、その数百倍です。
だから、やっと、一国のうちでは、戦争ではなく、話し合いでカタをつける、議会というものを作った。
それは、人間の賢さの証しです。
しかし、いまだに、そのシステムがきちんと機能している国は、ひと握りほども無いのが現状です。
ですから、国際間においては、いまだに大きく腕力がものをいう。
国際連合などは、あって無きに等しい実情。
だからと言って、よそのマネして腕力を鍛え、武力を誇示するのは、阿呆のやることに決まっている。
阿呆のマネして、戦争をおっぱじめ、何百万人もの犠牲を出したのは、まだ八十年ほど前のことなのです。
everybody goes~秩序のない現代にドロップキック~ Mr.Children
明治時代には、 フランス人のビゴーという風刺画家がいました。
17年間、日本で活動し、多くの風刺画を残しました。
有名なのは、明治の日本が、西洋列強諸国の文明を、猿真似のように吸収しようとした鹿鳴館時代を揶揄した絵です。
また、日清戦争のとき、中国の王朝・清と日本が戦争している間に、ロシアが戦果を横取りしようとしている「漁夫の利」の絵なども。
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時の総理が、「国難突破選挙だ」と言って、衆議院を解散した。
国難は、北朝鮮と少子高齢化だと言う。
北朝鮮が、国難か?
蒙古襲来を思い出させるね。
おかしな大統領とイかれた国家元首が、子どものケンカをやっている。
おかしな大統領は、おかしな日本の総理に、お前、味方せえよと言えば、
はい、味方しますよ、もちろんでごぜえましょう、親分、へッへッへ。
モミテをして、総理はお答えなすった。
それは、いつぐらいになりそうでやんすかね、と子分。
お前、そんなこと、すぐに決められっかよ、と親分。
さいですね、へッへッへ。
じゃあ、今のうちに、選挙でも、やっときやす。
今なら、勝てそうでやんすからね、へッへッへ。
総理は、そう言って、引き下がった。
ところが、なんと、かつての子分であった女ギャングが、
敵勢の頭目となって、伏兵ここにあり、と襲来してきた。
て、てめえ、何様だッ❗️
善良な市民 忌野清志郎 & 2・3 'S
政治家を駆り立てる、二つの要素。
政治家には、大まかに言って、二通りあると思います。
ひとつは、政治的信念に基づき、理想を掲げて、善と悪をハッキリと言葉で尽くす人びと。
主に、野党の政治家は、この政治の理想と国民の利益を主張する傾向が顕著であり、説得力においてはキレ味鋭く、筋が通っています。
もうひとつが、長い間日本の政治を牛耳ってきた、自民党の政治家に見られる行動原理に従う人びと。
それは、権力拡大のための、利害関係、損得勘定。
実利一点張りなのです。
これに属する政治家は、主として自己の政治権力拡大のためにのみ動きます。
選挙前には札束が飛び交い、派閥の頭目の力関係、駆け引きで頭目や立候補者を選び、いざとなれば仲間さえ平気で切って捨てる。
まさに、これが政治家の本性と言えるでしょう。
必然的に、国民に発する言葉は、本心を隠したその場しのぎの綺麗事に終始します。
まずは、後援会、経済団体その他、自身の権力基盤を固めるために働くのです。
そこに国民への目線は、無きに等しい。
だから、世論の反発を買って、自己の権力基盤が危うくなって、初めて、求められる政策を考え始めます。
こんな政治家の政策が、後手後手に回るのは、当然すぎることなのです。
政治家にとって、政治的理念とは?
多くの政治家にとって、それは能書きに過ぎません。
もちろん、信念に基づいた政治家も多くいるでしょう。
しかし、野党が政権を取ったら、従来の自民党とまったく違ったことをやるかといえば、それもなかなか難しいのではないでしょうか?
権力を握ると、人間は変わります。
その維持に懸命になるのです。
いつしか民主的理念は、どこかへいってしまうのです。
民主主義に二大政党制が有効なのは、権力の集中を回避し、長期政権の腐敗を有権者が抑止するために機能しやすい、そんな利点があるからとは言えないでしょうか?
ガストロンジャー エレファントカシマシ
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みんな、化けの皮を剥がしに出掛けようぜ。
今日は、これに尽きる。