憧れの「照和」へ行ってきた。
1月23日。その日は、雪と強風のひどい土曜日だった。
入り口の文字に目が止まり、入ろうか入るまいか、メニューがある入り口付近で迷っていると、地下への階段を上がってきた店の人の、寒かですねえ、寄っていかんですか、の声。
この寒さ、空腹、地下からの声、これは入るべしと意を決した。
長渕剛、甲斐バンド、財津和夫、海援隊…。
スターたちの展示品がショーケースにあって。
そして、階段を降りると、入口のドア。
中にはいると、こんな一見、レストラン風。
雪に濡れたショルダーバッグを置く暇もなく、ステージに目が止まる。
ここなんだ、甲斐や長渕が歌ってた場所は、と感慨にひたる。
昼のランチメニューをお店の人が持ってくる。
かなり年配の女性だった。
スパゲティ、カルボナーラを注文。
写真撮ってもいいですかと尋ねると、
いいですよ、ステージでお撮りしましょうかと返ってきたので、
あわてて辞退申し上げる。
「照和」のステージに上がるなんて、1秒たりともオレにそんな度胸はない。
30年間、憧れつづけてきた場所、やっと足を踏み入れることができた場所なのだから。
女性は、昔はステージは逆、入口から入って奥にあったと教えてくれた。
今は、入口の脇がステージになっている。
「照和 My Little Town KAI BAND」
2010年4月、この場所で3日間のライブが行われた。
出演したのは、甲斐バンド。
わずか60席、3日間で合計約300名の観客しか体験することができなかった、貴重なライブ。それは、映画になった。
監督は映像クリエイターフカツマサカズ、ナレーションは俳優・大森南朋が担当した。
入って右の壁には、たくさんのサイン。
チューリップ。石橋凌(ARB)。
甲斐よしひろ。
店には、新聞の切り抜き、たくさんのスクラップブック、そして来店した人が想いを綴った「照和」ノート、出身アーティストの思い出の品々があった。
ここが、聖地「照和」の、現在のステージだ。
最後に、カルボナーラはめっちゃ美味かった。
また、寄らしてもらいます。 Thanks...「照和」。